脳科学に基づいた、子供の成長に合わせて選ぶブロック
ひとくくりに“子供時代”と言っても、それはあまりにも幅広過ぎる。私の子供時代といえば、何と言ってもファミコンの登場が鮮烈だった。確か、私が幼稚園の年長〜小学1年生の時期の話。
では、それ以前はどういう遊びをしていたかというと……? 当然、もっと単純なやつだったと思う。覚えているのは、ドナルドダッグの人形と戯れている5歳くらいの自分と、ゴムでできたブヨンブヨンのボールをこねくり回してた3歳くらいの自分。その年齢時にファミコンが出てきても、幼子の自分には何のこっちゃわからなかったハズだ。
そんな子供の“成長と玩具の関係性”を考慮しつつ、バンダイが製作したのは「達成感を実感できる」脳を育む(※)ブロック。その名も『BlockLabo(ブロックラボ)』シリーズである。
これは、バンダイと日立製作所(以下、日立)による共同プロジェクトの中で開発されたもの。まず、日立が大学研究機関の協力を得て、約110人の子供の協力を基に“ブロック遊び”を徹底研究。その中で「成長に合わせたブロック形状や遊び方とは何か」を多角的に検証し、その結果に基づいた“成長に合わせたブロック遊び”を提案したのが、今回のこのシリーズである。
そんな新ブロックを開発したきっかけが、非常に興味深かった。
「当社に“ママさん“社員がいるのですが、子供の成長が見えず、不安な日々を送った経験がありました。『子供がきちんと遊べて、ママも子供の成長が実感できるおもちゃを作りたい!』という思いのもと、小さいお子様向けの商品開発に取り組んでおり、そのコンセプトが『BlockLabo』に引き継がれています」(バンダイ広報)
バンダイの独自調査の結果、0〜3歳の子供(524人)の約90%がブロック玩具を買い与えられるものの、その内の70%以上は実際に遊び始めるまでに1年以上のブランクを空けてしまっているというのだ。その原因に「子供の成長に合っていないブロックを購入している」、「パパやママがどのような遊ばせ方をしたらいいかわからない」などの理由が挙げられるとのこと。
では子供たちのブロック遊びには、どのような傾向があるのだろう? その辺は、日立による調査結果に詳しい。大きくまとめると、以下の3つの傾向が挙げられるそうだ。
(1)1歳6カ月から2歳6カ月未満の子供には、立方体と直方体の組み立てにかかる所要時間に顕著な差が見られ、直方体よりも立方体の方が容易に組み立てることができる
(2)初めてブロック遊びをする子供にとっては、ブロックに形状や模様があるものの方が、無いものよりも容易に組み立てられる
(3)1歳6カ月から2歳6カ月未満の子供が2ピースで作るアンパンマンのブロックの達成率が20〜50%未満だったのに対し、2歳6カ月から3歳未満の子供は、50%以上の達成率になる
子供が成長するにつれて、ブロックの遊び方も進化していくのは明らかである。
これらの研究結果を踏まえ、バンダイでは1.5歳からの「ファーストブロックシリーズ」(税込み893〜7,350円)と3歳からの「ワールドブロックシリーズ」(税込み2,079〜6,300円)の2つのラインを、今年の4月より展開している。
「ファーストブロックシリーズは、初めてブロック遊びをする子供たちに合わせて頭と体の2ピースのブロックを使い、アンパンマンが作れるようになっています。3歳からのワールドブロックシリーズでは、手足が動くアンパンマンやドキンちゃんなどのドールとブロックを使ってストーリー仕立ての“ごっこ遊び”ができ、あいさつやルールなどを学ぶことができるようにしました」(バンダイ担当者)
このように成長に合わせたブロック形状や遊び方は、子供にたくさんの「できたよ!」という達成感を与えることができる。また、そんな達成感を通じて“創る楽しさ”や“工夫する楽しさ”と共に「脳を育む」(※)という効果ももたらすことになるという。
だからこそ、バンダイには以下のような反響が寄せられている。
・「夢中で組んだり外したりを繰り返しています。家にあったブロックは外すこともできなかったので、びっくりです」(1歳6カ月の子供の保護者)
・「組み立てられると、『できた!』と自慢げに見せてくれます」(1歳7カ月の子供の保護者)
・「日々できることも増え、成長が目に見えるようです」(1歳8カ月の子供の保護者)
自分でできる遊びだからこそ、投げ出さず夢中になって遊ぶことができる。その結果、子供たちの脳を育む(※)。そんなブロックなのだ。
目前に迫ったクリスマス。子供たちにどんなプレゼントを贈ったらいいか悩むところだが、この『BlockLabo』シリーズならば有意義。成長に合っていないと、遊ぶことができずに部屋の片隅に置かれたままなんてことも有り得るだけに、熟慮を重ねた玩具選びを心掛けたい。
(寺西ジャジューカ)
(※)BlockLaboは、「達成感を引き出し、遊びながら感じ、考えること」を脳を育むと考えています。
では、それ以前はどういう遊びをしていたかというと……? 当然、もっと単純なやつだったと思う。覚えているのは、ドナルドダッグの人形と戯れている5歳くらいの自分と、ゴムでできたブヨンブヨンのボールをこねくり回してた3歳くらいの自分。その年齢時にファミコンが出てきても、幼子の自分には何のこっちゃわからなかったハズだ。
これは、バンダイと日立製作所(以下、日立)による共同プロジェクトの中で開発されたもの。まず、日立が大学研究機関の協力を得て、約110人の子供の協力を基に“ブロック遊び”を徹底研究。その中で「成長に合わせたブロック形状や遊び方とは何か」を多角的に検証し、その結果に基づいた“成長に合わせたブロック遊び”を提案したのが、今回のこのシリーズである。
そんな新ブロックを開発したきっかけが、非常に興味深かった。
「当社に“ママさん“社員がいるのですが、子供の成長が見えず、不安な日々を送った経験がありました。『子供がきちんと遊べて、ママも子供の成長が実感できるおもちゃを作りたい!』という思いのもと、小さいお子様向けの商品開発に取り組んでおり、そのコンセプトが『BlockLabo』に引き継がれています」(バンダイ広報)
バンダイの独自調査の結果、0〜3歳の子供(524人)の約90%がブロック玩具を買い与えられるものの、その内の70%以上は実際に遊び始めるまでに1年以上のブランクを空けてしまっているというのだ。その原因に「子供の成長に合っていないブロックを購入している」、「パパやママがどのような遊ばせ方をしたらいいかわからない」などの理由が挙げられるとのこと。
では子供たちのブロック遊びには、どのような傾向があるのだろう? その辺は、日立による調査結果に詳しい。大きくまとめると、以下の3つの傾向が挙げられるそうだ。
(1)1歳6カ月から2歳6カ月未満の子供には、立方体と直方体の組み立てにかかる所要時間に顕著な差が見られ、直方体よりも立方体の方が容易に組み立てることができる
(2)初めてブロック遊びをする子供にとっては、ブロックに形状や模様があるものの方が、無いものよりも容易に組み立てられる
(3)1歳6カ月から2歳6カ月未満の子供が2ピースで作るアンパンマンのブロックの達成率が20〜50%未満だったのに対し、2歳6カ月から3歳未満の子供は、50%以上の達成率になる
子供が成長するにつれて、ブロックの遊び方も進化していくのは明らかである。
これらの研究結果を踏まえ、バンダイでは1.5歳からの「ファーストブロックシリーズ」(税込み893〜7,350円)と3歳からの「ワールドブロックシリーズ」(税込み2,079〜6,300円)の2つのラインを、今年の4月より展開している。
「ファーストブロックシリーズは、初めてブロック遊びをする子供たちに合わせて頭と体の2ピースのブロックを使い、アンパンマンが作れるようになっています。3歳からのワールドブロックシリーズでは、手足が動くアンパンマンやドキンちゃんなどのドールとブロックを使ってストーリー仕立ての“ごっこ遊び”ができ、あいさつやルールなどを学ぶことができるようにしました」(バンダイ担当者)
このように成長に合わせたブロック形状や遊び方は、子供にたくさんの「できたよ!」という達成感を与えることができる。また、そんな達成感を通じて“創る楽しさ”や“工夫する楽しさ”と共に「脳を育む」(※)という効果ももたらすことになるという。
だからこそ、バンダイには以下のような反響が寄せられている。
・「夢中で組んだり外したりを繰り返しています。家にあったブロックは外すこともできなかったので、びっくりです」(1歳6カ月の子供の保護者)
・「組み立てられると、『できた!』と自慢げに見せてくれます」(1歳7カ月の子供の保護者)
・「日々できることも増え、成長が目に見えるようです」(1歳8カ月の子供の保護者)
自分でできる遊びだからこそ、投げ出さず夢中になって遊ぶことができる。その結果、子供たちの脳を育む(※)。そんなブロックなのだ。
目前に迫ったクリスマス。子供たちにどんなプレゼントを贈ったらいいか悩むところだが、この『BlockLabo』シリーズならば有意義。成長に合っていないと、遊ぶことができずに部屋の片隅に置かれたままなんてことも有り得るだけに、熟慮を重ねた玩具選びを心掛けたい。
(寺西ジャジューカ)
(※)BlockLaboは、「達成感を引き出し、遊びながら感じ、考えること」を脳を育むと考えています。