気づくと溜まっているもの、それがお守り(写真はイメージです)。

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秋は七五三に秋祭り。そして正月にかけてはお寺や神社に行く機会が増えてくる。
そこでついつい見てしまうのが、お守りお札のたぐい。手に入れたのはいいけれど、それをどこにどう保管しているだろうか。

神社の宮司さんにお話を伺うと、
「お守りは家の引き出しなどにいれておくのではなく、携帯しましょう。身体に付けておかなくても鞄の中に入れておくだけでも大丈夫」
という。
その名のとおり、お守りは自分を守ってくれるものなので体に付けておくのが基本。
しかしもっと難しいのがお札の飾り方。神棚がある家は良いが、それも最近は減ってきている。
そんな時は、

・南向きか東向きの壁
・柱などの高い場所

ここに半紙や奉書紙をあて、その上に御札を張るのが理想だと言う。
のりなどで傷つけないように貼るのが正解。壁に飾るところがない場合、タンスの上を綺麗に片づけ御札を置いて、米と水を供えるのでもいいそう。
しかしそこまで真剣に気をつけなくても、「最終的に乱雑に取り扱わなければ大丈夫」と宮司さんは言う。

そんな風に丁寧に飾り、身につける御札やお守り。しかしこれらに有効期限があることはご存じだろうか。
それはおよそ1年。1年を目安に元に神社、お寺にお返しするのがいいそうだ。
なぜ1年なのかと言えば、神様は清浄を好むから。なので1年ごとに新しい御札に取り替えたいところ。しかし、食べ物や道具のように目に見えて劣化するものではないため、返しそびれてついつい持ち続けることが多い。それにいざ返そうにも授与されたのが旅先だった場合、気軽に返すこともできない。
しかし「返すのはもちろん元のところが一番ですが、無理なら近くの神社やお寺で良いですよ。ただしお寺のお守りはお寺へ、神社の御札は神社へ、が基本です」とのこと。
 元の場所と違う神社仏閣へ返すときは初穂量として100円程度はおさめたほうがいいようだ。

とは言え「思い出に残るお守りや、大切な人から送られたお守りは本人にとっての宝物です。無理に返す必要はありません」ということなので、貰った・買ったシチュエーションも含めて覚えておきたい。

幸せを祈って購入した御札を、適当なところに貼りっぱなし、片づけっぱなしではないだろうか。お守りをタンスや押入のなかに放り込んでいないだろうか。
大掃除の際、うっかりタンスに入れっぱなしだったお守りなどを見つけてしまうこともよくある話。

いよいよ一年も終わる季節がやってくる。
有効期限の切れたお札お守りをお返しして、すっきり来年を迎えてみませんか。
(のなかなおみ)