個性派トイレ、利用者たちの熱き思い!!
風光明媚なローカル線の駅に、ユニークな形をしたトイレがあるらしい! と聞いて、静岡県浜松市三ヶ日町に行ってきた。
車窓から湖沿いの絶景が広がる天竜浜名湖鉄道に乗って、無人駅・東都筑に着いた私たちコネタ取材班。駅を出ると、目の前に巨大なオレンジ色の半球状の物体を発見した。どうやらミカンを模したものであるらしいが、これは一体……!?
すると、突然、このミカンの中からスッキリした面持ちのおじいさんが現れ、足取りも軽やかに去っていった。なんとこの巨大ミカンの正体はミカン型のトイレだったのだ!!
三ヶ日町は全国的なミカンの産地として有名だが、近隣の駅には他にも町の特産物であるウナギや牛の形をしたトイレがあるという。とにかくこのあたりは特産物が次々とトイレになってしまうらしい。
さっそく中に入ってみる私たち。内部は小さなドーム状になっており、公園の遊具の中にいるような気分。よそ見をすると壁に頭をぶつけてしまいそうになるが、それさえ気をつければ楽しく使用することができた。
日頃からロケ地などのトイレ事情にも関心が高い同行のカメラマン朝岡さんに使い心地を聞いてみた。
「窓のすりガラスから差し込む光が柔らかいですね。包み込むような優しさを感じます」(カメラマン朝岡さん)
実際に普段使用してる住民の皆さんの感想を聞いてみよう。毎朝ウォーキングに励んでいるという、おばさんがインタビューに応えてくれた。
「この近くに公衆トイレがないから助かってますよ、私は!」(町内在住のおばさん)
ウォーキング中のトイレ問題は大変重要。おばさんはここにトイレがある、という理由で、ウォーキングコースを選んだぐらいだ。
このように生活にかかせない、ミカントイレ。掃除も行き届き住民たちに愛されているのがわかる。
町内には実はもう一箇所、同じようにミカントイレがあって、そちらは昨年、取り壊しの話がありながら、3日間でなんと3000人分のトイレ存続を求める署名が集まり、廃止を免れたという。みんなの思いが一つになった感動的なエピソードだ。
今回、最後にインタビューしたのは、駅前の駐車場にスクーターを止めにきた、おばあさん。
「中身はね、普通のトイレだから、別にどうってことないけど……どこか可愛らしくて憎めないですね、マスコットみたいなもんですよ」(町内在住のおばあさん)
そう言い終え、おばあさんはミカンの中に消えていった。
そんな住民の皆さんの愛が詰まったこのトイレ。
この冬の浜名湖の旅は、電車で旬の三ヶ日ミカンを食べながら、ミカントイレに途中下車というプランはいかがでしょうか。
(小島ケイタニーラブ)
車窓から湖沿いの絶景が広がる天竜浜名湖鉄道に乗って、無人駅・東都筑に着いた私たちコネタ取材班。駅を出ると、目の前に巨大なオレンジ色の半球状の物体を発見した。どうやらミカンを模したものであるらしいが、これは一体……!?
すると、突然、このミカンの中からスッキリした面持ちのおじいさんが現れ、足取りも軽やかに去っていった。なんとこの巨大ミカンの正体はミカン型のトイレだったのだ!!
さっそく中に入ってみる私たち。内部は小さなドーム状になっており、公園の遊具の中にいるような気分。よそ見をすると壁に頭をぶつけてしまいそうになるが、それさえ気をつければ楽しく使用することができた。
日頃からロケ地などのトイレ事情にも関心が高い同行のカメラマン朝岡さんに使い心地を聞いてみた。
「窓のすりガラスから差し込む光が柔らかいですね。包み込むような優しさを感じます」(カメラマン朝岡さん)
実際に普段使用してる住民の皆さんの感想を聞いてみよう。毎朝ウォーキングに励んでいるという、おばさんがインタビューに応えてくれた。
「この近くに公衆トイレがないから助かってますよ、私は!」(町内在住のおばさん)
ウォーキング中のトイレ問題は大変重要。おばさんはここにトイレがある、という理由で、ウォーキングコースを選んだぐらいだ。
このように生活にかかせない、ミカントイレ。掃除も行き届き住民たちに愛されているのがわかる。
町内には実はもう一箇所、同じようにミカントイレがあって、そちらは昨年、取り壊しの話がありながら、3日間でなんと3000人分のトイレ存続を求める署名が集まり、廃止を免れたという。みんなの思いが一つになった感動的なエピソードだ。
今回、最後にインタビューしたのは、駅前の駐車場にスクーターを止めにきた、おばあさん。
「中身はね、普通のトイレだから、別にどうってことないけど……どこか可愛らしくて憎めないですね、マスコットみたいなもんですよ」(町内在住のおばあさん)
そう言い終え、おばあさんはミカンの中に消えていった。
そんな住民の皆さんの愛が詰まったこのトイレ。
この冬の浜名湖の旅は、電車で旬の三ヶ日ミカンを食べながら、ミカントイレに途中下車というプランはいかがでしょうか。
(小島ケイタニーラブ)