中国の無人実験機「天宮1号」は3日、無人宇宙船「神船8号」と宇宙空間におけるドッキングに成功した。中国は最初の人工衛星打ち上げから40年をかけて、宇宙探索の発展までを実現させたのだ。韓国メディアは中国の偉業をたたえながらも、韓国宇宙開発の発展なき現状を嘆いている。中国メディアの環球時報が4日付で報じた。

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 中国の無人実験機「天宮1号」は3日、無人宇宙船「神船8号」と宇宙空間におけるドッキングに成功した。中国は最初の人工衛星打ち上げから40年をかけて、宇宙探索の発展までを実現させたのだ。韓国メディアは中国の偉業をたたえながらも、韓国宇宙開発の発展なき現状を嘆いている。中国メディアの環球時報が4日付で報じた。

■「中国の宇宙開発」写真特集

 韓国の朝鮮日報は中国がドッキングを成功させたことを受け、「米国とロシアに続いて自国技術を用いて宇宙でのドッキングを成功させた3番目の国」と紹介、さらに「今回のドッキングテストを通して中国は宇宙大国として台頭した」と述べた。

 中国は2003年に有人宇宙飛行、08年には宇宙遊泳をそれぞれ成功させ、07、8年と月探査機を打ち上げ、米国やロシアとの技術の差を徐々に縮めていった。朝鮮日報は「米国がスペースシャトル計画を中断し、先進国が次々と宇宙開発計画を縮小するなか、今後は中国が宇宙開発分野を独占する可能性がある」と報じた。

 中国は今後も宇宙空間でのテストを繰り返したのち、2016年から宇宙ステーションの建設を始め、2020年に完成させる計画だ。米国やロシア、欧州、日本が参加して建設された現在の国際宇宙ステーションが2020年に退役を迎えた後、中国が宇宙に駐留できる唯一の国家になる見込みだ。

 朝鮮日報は最後に「中国の宇宙での数々の成果を見ていると、過去10年の間ずっと現状に留まっている韓国の宇宙開発にいらいらを感じざるを得ない」と指摘。2021年までに韓国はロケットの自主開発を計画しているが、政府の意思と国民の関心の低さから、韓国宇宙産業の将来は明るくない。それゆえ記事は「現在、韓国は宇宙開発の戦略構想を変え、より発展した国家と共同して部品研究を進めなければならない」と提案した。(編集担当:及川源十郎)