海南省に住む女性、劉さんが涙ながらに訴えた。自動車教習所が、免許を渡してくれないという。調べたところ、劉さんを受け持った教員が「個人的なレッスン代」を払わないとして、当局が発行した免許証を手元にとどめていたことが分かった。中国新聞社などが報じた。

　劉さんが通ったのは、海口市の金達自動車教習所。家から遠かったが、費用が安かったので決めたという。同教習所に問い合わせ、試験料を含め、2600元（約3万2000円）と確認したという。しかし通いはじめてから、「自動車での送迎」が、実際には有料だったり、食事の際には教員に「ごちそう」することになっていたり、「たばこ代」を求める教員がいるなど、問題が多いことが分かった。劉さんは教習所の「送迎バス」を利用せず、路線バスを使うなど、節約に努めたという。

　試験もすべて順調に終え、教習所からは「免許を手渡すので12月3日に来るように」との通知があった。しかし、受け取りに行くと教習所職員に「免許証は担当した教員が持っている。彼と話をするように」と言われた。教員に会い、免許証を渡すよう求めると「個人的なレッスン料として、私に200元（約2490円）を支払うように。それまで免許証は預かっておく」と、渡してもらえなかった。

　記者は、劉さんの主張の真偽を確認するために、“問題の教員”に話を聞いた。教員は烈火のごとく怒り出し、「たばこ代だ。200元なんて高い金額じゃない。80元でよいと言った。金を渡せば、免許証は渡してやる」と言ったという。

　学校側に問い合わせたところ、「一部の費用は、教員が学校の代理として領収することがある」と説明。ただし、「たばこ代とは何か」と尋ねたところ、はっきりとした答えを示さず、記者に対して「この問題にかかわらないでほしい。劉さんには免許証を渡すよう手配する」と説明したという。（編集担当：如月隼人）



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