【斉藤アナスイの連コ】UFOキャッチャーを攻略する?

ゲームセンターの華、UFOキャッチャー。本来「UFOキャッチャー」という言葉はSEGAの機体を指すものであり、全般なら「クレーンゲーム」になるようですが、ここではあえてそう呼ばせていただきます。

さて、前々回、前回と続いてきた「UFOキャッチャー攻略法」も今回が一応最終回。あのー、UFOキャッチャーの記事を書いてたりするとね、やっぱり実際にやりたくなってくるんですよ。それで、先日久しぶりに出かけてみたんですけどね。…いや、うん、もう全然でした。見事なまでのボウズでした。最終回でこんなこと言い出して、本当に申し訳ございません。もはや説得力も皆無な感じですが、とりあえず最後までお付き合いいただけると幸いです。

ポイント１　引っかかりそうなところを探す例えば景品のぬいぐるみには、大体の場合ヒモがついています。頭からニョキリと生えていたり、お尻から生えてその先にタグがつけられていたり。ここに見事片方のアームを潜り込ませることが出来れば、一発ゲットも夢じゃない。悪くても、穴の方に引きずることができます。このようにヒモを狙う場合は、穴に対し、外側のアームで狙うのがポイントです。

また、そのぬいぐるみが物を持っている場合。体と物との間にアームを潜り込ませてやりましょう。ふふ、何かイヤらしいですね（※編集部注：筆者は少し患っているようです）。そしてこの場合も、穴に対し、外側のアームで狙いましょう。

ポイント２　アームが３本あったら大きいサイズの景品相手だと、アームが２本ではなく３本になることがあります。しかしそんな時でも、慌てなくて大丈夫。むしろアームが増えることでバランスがとりやすくなり、チャンスです。「でも天津飯は４本腕になっても、別にそうでもなかったけど…」。なるほど、確かに。でも、２本腕（アーム）をヤムチャと考えたらどうでしょう（ヤムチャの強さ≒UFOキャッチャーのアームの強さ）。天津飯、ありがたくないですか？

基本的に２本アームでも３本アームでもやり方は一緒。重心を狙う。そして、たまにアームで押してみる。ただ最近めちゃくちゃ多い設定が一つありまして…。それが、「持ち上がるけど、持ち上がりきった瞬間落ちる」という、通称『愛のソレア（2004フジテレビ）パターン』です。一瞬喜ばせといて、突き落とす。そのダメージは計り知れません。この設定だと、よっぽど的確に持ち上げない限り景品ゲットはなりません。

では、そういうときは諦めるしかないのか。いいえ、この「落ちる」というのを利用します。上がりきったアームから落ちたぬいぐるみは、その衝撃であっちこっちに転がります。そう、見事穴に転がせれば、こっちの勝ちということです。転がる方向を計算するのはちょっと難しいのですが、景品を転がりやすくする方法はあります。それが、「あえて重心を外す」という方法。体重が片方に傾くためアームが揺れやすく、アームが揺れるということはそれだけ転がる幅も増えるということ（たまにわけのわからない方向にすっ飛んでいくことも）。本来ならまず持ち上がらないような狙い方でも、この「愛のソレア（2004昼ドラ）」なら最初の握力だけ強いので、持ち上がったりするんですね。それを利用するのです。…すごい、我ながらそれっぽい。

ポイント３　絶対に熱くならない僕から皆様に伝える攻略法は、これが最後です。絶対に熱くならない。最後の最後で精神的な話ですが、これが大事です。とれないとどうしても頭に血が上る…その気持ちはわかります。だってこんなにお金つぎ込んだのに…それもわかります。でも熱くなったからといって、とれるわけでは決してないのです。間違っても、台を揺らすなんて真似をしてはいけません。いざというときの命綱である店員さんを敵に回してしまいます。

はっきり言ってしまえば、まぁまずとれないであろうエグイ台もあるわけですからね。そこで熱くなったら、お店側の思うつぼ。例えば「使うお金の上限を最初に決めておく」とか、「◯◯円使っても気配がなかったらやめる」とか。そんな感じで自制しながら遊んだほうが、また次も楽しいはず。別にこの程度の出費なら全然痛くない、という方なら別ですが…。熱くなってきたら一回外し、外の空気を吸いに行ったり、メダルゲームなんかに興じてみたり。ファンタジーコロシアムやってみたり。UFOキャッチャーを楽しいと感じれられる、そんな余裕を持っていきましょう。


いかがでしたでしょうか。全３回に渡り発表させていただいた「UFOキャッチャーを攻略する」。しかし、散々エラそうに語ってきましたが、僕自身がそんなにとれてないという衝撃の事実も。そんなわけで、試す試さないは自己責任でお願いします（結局人任せ）。


（テキスト＆イラスト　斉藤アナスイ）