M&A取引の一番最初の段階で、買収が検討する「ノンネームシート」呼ばれる、M&Aにはかかせない企業概要書について説明します。

今回は、M&A取引の一番最初の段階で、買い手希望企業に対して、M&A仲介会社が提案する「ノンネームシート」や「ノンネーム概要書」や「一枚もの」などと呼ばれる、M&Aにはかかせない資料について説明します。わかりやすく説明する為に、こちらでは、「ノンネームシート」で呼び名を統一しますが、全て意味は同じです。ノンネームシートは、売却対象となる企業または事業について、社名や事業名を公開せずに、業種、売上高、利益、売却希望金額、買収スキームといった検討するにあたって、最低限必要となる情報を、1枚ものの企業概要書にしたものです。

最後に掲載した画像は弊社で作成した案件概要書です。案件はこちらの案件です。

原則、NDAやCAと呼ばれる「機密保持契約書」という、入手した情報を特定の目的以外に使用したり、第三者に漏洩したりしない事を、約束する契約書を締結した後に、M&A仲介会社から渡される資料です。ノンネームシートを見る際に、抑えておくポイントとしては、

?どこで
?どんな事業を行っていて
?どれだけの収益があって
?何のスキームで
?いくらで売却されているのか

という点です。「?どこで」については所在地を確認します。この案件の場合、埼玉県になりますので、埼玉では事業展開を考えていない方は対象外になってしまいます。また特徴と強みという欄で、好立地と説明されていて、主要駅名や最寄駅名、また徒歩時の距離も説明してありますので、その部分も参考になります。


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