ザ・リッツ・カールトンホテルで採用され、マドンナやトム・クルーズもその愛好家として知られる「マクロビオティック」。今回紹介するアロハス株式会社は、手作りのマクロビオティックスイーツを「鎌倉ツリープ」という自社サイトで販売しているベンチャーだ(第4回『ベンチャー企業のビジネスモデル』)。

ザ・リッツ・カールトンホテルで採用され、マドンナやトム・クルーズもその愛好家として知られる「マクロビオティック」。今回紹介するアロハス株式会社(以下、アロハス)は、手作りのマクロビオティックスイーツを「鎌倉ツリープ」という自社サイトで販売しているベンチャーだ。直径16センチのタルト、色とりどりのパウンドケーキやプリン、塩味のクッキーなど、約30種類のマクロビオティックスイーツを全国に届けている。マクロビオティックスイーツの特徴は、スイーツでありながら、バター、砂糖、卵を一切使用していないことである。
そもそも「マクロビオティック」とは何だろうか。それは食のあり方を中心とした日本古来の健康的な生活法(ライフスタイル)である。食事は穀物(玄米、雑穀)を主食、野菜や豆、海藻などを副食とし、有機農産物や季節のものを大切にする。動物性食品を控えることも特徴で、豆腐ハンバーグのように植物性食品で代替するノウハウがある。
1970年代、アメリカは膨れ上がる医療費の問題を解決するために、7年間の歳月と数千万ドルの国費を投入して調査を行った。5,000ページにおよぶその報告(マクガバンレポート)には、「世界で最も素晴らしい食文化は、日本の元禄時代以前の食事」と記載された。これを契機に、世界中でマクロビオティックを含むヘルシーな和食が注目を集めることになった。今や、世界中の主要都市で和食店が大人気である。

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