日本初、細胞バンクビジネスのミッションとビジョン(4)/INSIGHT NOW 編集部
自分の肌の細胞を使い医療や美容に役立てる。セルバンクすなわち自己細胞バンクは、高度先進医療のシンボル的な企業だ。細胞ビジネスを立ち上げたセルバンク社の問題意識、今後の展開戦略、細胞バンクが拓く医療の可能性などを探る。
最終回
「製細胞ビジネスのパイオニアを目指して」
■前代未聞のビジネス、だからこその苦悩
「例えるなら南アフリカでラーメンチェーン店を出すようなものなんです。それって一体なんなんだという最初の疑問をクリアできない限り、絶対に広がっていかない」
新型のカメラを売り出すのなら、話は簡単だ。カメラというだけで人は、その商品価値をイメージできる。誰もが理解している価値に何らかの新しい機能が付け加えられたとなれば、少なくともカメラに関心を持っている人の目には留まるだろう。
「ところが細胞を使った再生治医療といっても、わけわからないですよね。さらに悪いことには、我々がやるのは美容整形ではない。だから例えばビフォア/アフターのように劇的な効果をアピールすることもできないわけです」
八方ふさがりである。自分の細胞を注入することによって皮膚を再生すれば、ほぼ確実に修復効果は得られる。その結果として若返ったように見える可能性は高い。しかしあくまでも再生医療であり美容整形とは一線を画しているのだ。
「取り柄は、まず何よりも安全であること。自分の細胞を使うのだから副作用はありません。そして整形のためにメスを入れたという心理的な負い目もない。とはいえ美容整形を受けたように肌がつるつるになるとか、人相がかわるほど若返ったりすることもないわけです」
続きはこちら
最終回
「製細胞ビジネスのパイオニアを目指して」
■前代未聞のビジネス、だからこその苦悩
「例えるなら南アフリカでラーメンチェーン店を出すようなものなんです。それって一体なんなんだという最初の疑問をクリアできない限り、絶対に広がっていかない」
「ところが細胞を使った再生治医療といっても、わけわからないですよね。さらに悪いことには、我々がやるのは美容整形ではない。だから例えばビフォア/アフターのように劇的な効果をアピールすることもできないわけです」
八方ふさがりである。自分の細胞を注入することによって皮膚を再生すれば、ほぼ確実に修復効果は得られる。その結果として若返ったように見える可能性は高い。しかしあくまでも再生医療であり美容整形とは一線を画しているのだ。
「取り柄は、まず何よりも安全であること。自分の細胞を使うのだから副作用はありません。そして整形のためにメスを入れたという心理的な負い目もない。とはいえ美容整形を受けたように肌がつるつるになるとか、人相がかわるほど若返ったりすることもないわけです」
続きはこちら