当シリーズ映画の基本コンセプトは、

「“母なる星地球(ガイア)”は、それ自体が一つの大きな
 生命体であり、我々人類は、その大きな生命体の一部分として、
 他の全ての生命体と共に、今、ここに生かされている」

というもの。

世界の賢人たちへの取材を通じて、
ガイアの思想が決して妄想でないことを
実感させてくれます。


今回は、1995年に公開された「二番」をご紹介します。


<佐藤初女(はつめ)>

厳格な士族の娘として生まれた佐藤さんは、
若い頃、結核に苦しみました。

ある時、「薬」では自分の病気は治らないと
悟った佐藤さんは、地元で取れる自然の食材を
使った食事を通じて健康を回復するのです。


佐藤さんが、
青森県の岩木山のふもとに開設した

「森のイスキア」

には、全国から、
苦しみや悲しみを抱えた人がやってきます。


佐藤さんは、素朴な、しかし、
自然の恵みにあふれた食事を彼らにふるまい、
ただそばに寄り添うだけです。

ところが不思議なことに、
彼らは生きる勇気をもらい元気に帰っていきます。


佐藤さんは「めんどくさい」というのが嫌いです。

何事も、ある程度の線まではみんなやる。
しかし、そこで「めんどくさい」とやめてしまう。

佐藤さんはめんどくさがらず、
その線を超えるまでがんばるのです。

また、「今日」と「明日」が同じなのもいやです。

ちょっとでもいいから違っていたい。

そのために佐藤さんは日々の生活の
細かいことに、決して手を抜くことがありません。


この映画で紹介される
青森県・弘前の四季の移ろいは本当に美しいです。


<ジャック・マイヨール>

1983年、56歳の時、ジャック・マイヨールは、
素潜り(フリーダイビング)で

105m

という世界記録を樹立します。

ちなみに、同等の競技(コンスタント・ウェイト)
の現在の世界記録(男)は122m。日本記録は105m。


マイヨール氏は子どもの頃、
佐賀・唐津の海で海女の子どもたちと
泳いでいました。

ある日、近くに寄ってきたイルカと

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