インタビュー：北川景子「自分の中身を見てくれる人が好きです」

――先日行われた「東京ガールズコレクション」で、北川さんのステージを見させて頂いたんですが、緊張しましたか？

北川：もうすごく緊張しましたね！ああいうのはちょっと向いてない。頑張って、笑いながら歩いてました（笑）。

――作中にも、様々なファッションが登場していて、寛子はよくワンピースを着ていましたが、普段のファッションでこだわるポイントはありますか？

北川：あんまり流行りに捕われないようにしようと思っていて。自分が着たい物を着てる時が一番自分らしいし、カッコイイって思ってるから。結構放っておくと、カジュアルになりすぎちゃうんで、たまーに「ちゃんとしなきゃな」って思うぐらいかな（笑）。

――今年の秋冬モノで気になるアイテムはありますか？

北川：毎年、ハットを被ったりするのが好きなので、ハットは今年も買い足そうと思ってるのと。ちょっとロックな小物が好きで、スカルの指輪とかバックルとかを買いたいな、って思ってます。

――ファッション以外に、「My Revolution」など作中に色々な名曲が流れるのも印象的でしたが、どの曲が一番好きですか？

北川：「M」です。

――普段、カラオケで歌われたりしますか？

北川：いや、もうカラオケが苦手で（笑）。年に1回とか2回しか行かないです。行っても歌わないですし（笑）。

――ブログをやられていますが、どういう人達に見てもらいたくて書いていますか？

北川：万人受けしたいとか全然思ったことが無くって。ただ、その何人かの人が私のことをずっとファンだとか思ってくれてて、もっと役以外の私を知りたいとか、私が普段どんなことを考えてるのか知りたい、っていう人達に向けてやってるもので。割とコアなんですけど（笑）。本当に少数の人達ともっと分かり合いたいっていうか、そんな感じでやってます。結構、私も寛子ちゃんと一緒で、外見で判断されることが多くて。「あんまり緊張とかしなさそうだよね」とか「あんまり悩みとか無さそうだよね」って思われることが多くて。そうじゃなくて、色々と悩みとか葛藤もあって、こういう映画は出来上がったんですよ、とか。普段どんな風にして頑張ってるのかとか知ってもらいたいなと思って。

――北川さんは普段、どのようなジャンルの映画をよく観ますか？

北川：コメディもラブコメも観るし、色々と興味を持って観るんですけど、特に好きなのは「ミスティック・リバー」とか「ショーシャンクの空に」とか「レインマン」とか、ヒューマンドラマが好きですね。

――今後やりたい役や、憧れの役者はいますか？

北川：やりたい役は、結構明るい役とか元気な役が、陰と陽で言ったら陽っぽい感じの役が多かったから。ちょっと暗めの役とか、内面的に悩みや悲しみを抱いてる役をやってみたいっていうか。憧れの役者は、ショーン・ペンにすごく憧れてて、内から出る暗さとかあるじゃないですか。ああいう感じの役はやってみたいなと思います。

――最後に、この映画をどんな方に観てもらいたいですか？

北川：多分どんな人が観ても、この映画は特にターゲット層は問わないのかなって思うんですけど、自分にコンプレックスを持っている人とか、自分を好きになれない人とか、「自分なんか」って自暴自棄になっている人には、特に観て欲しいなって思います。私も自分の嫌な所ってあるし、みんな自分にコンプレックスを持つのは多分、普通のことだと思うので、皆さんに共感してもらえるんじゃないかなって思います。琢郎さんみたいに「自分なんかカッコ悪いから、何をやってもダメなんだ」って思っている人にも、寛子ちゃんっていう人が側にいて。そういうコンプレックスも含めて、ちゃんと全てを見た上で好きになってくれる人がいるわけじゃないですか。絶対にそういう人が私にも、みんなにもいると思うし。全部含めて認めてくれたり、側にいてくれる人がいるはずだから。しかも、案外気付かないで側にいると思うから。そういう風に希望に思ってもらえれるといいなって思います。


「ハンサム★スーツ」ストーリー

人気放送作家の鈴木おさむが脚本を手がけ、CM・PV出身の英勉が長編映画初監督を務めたコメディ。定食屋を営む心優しいがブサイクな琢郎は、新人アルバイトの寛子に勇気を出して告白するが、振られた挙句に店も辞められてしまう。落ち込む琢郎は、紳士服屋で着るだけでハンサムになれるというスーツを手に入れ……。普段の琢郎をお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅が演じ、ハンサムになった琢郎に谷原章介が扮する。

監督：英勉
脚本：鈴木おさむ
出演：谷原章介、塚地武雅、北川景子、佐田真由美、大島美幸
公式サイト：http://www.handsome-suits.com/
11月1日（土）より全国ロードショー