【レスリング】藤波朱理、敗因は「57キロ級に体がフィットしていない」「予想以上に痛い1敗」元日本代表監督の栄和人氏、対戦したモンゴル代表総監督として指摘…アジア大会
◆愛知・名古屋アジア大会 第15日 レスリング(3日、◆愛知・名古屋アジア大会 第15日 レスリング(3日、名古屋・稲永スポーツセンター)
女子57キロ級の準決勝で、24年パリ五輪53キロ級金メダリストの藤波朱理(レスター)が、北朝鮮選手に0-10のテクニカルスペリオリティーで敗れ、2017年から国内外で続けた連勝記録が155でストップした。約9年ぶりに喫した黒星となった藤波は、3位決定戦に回った。
初戦で対戦した相手はモンゴル選手。同国の代表総監督として今大会に参加した栄和人氏(66)は「藤波はこの階級(57㌔級)に体がフィットしていないように見えた」と指摘した。吉田沙保里ら延べ14人の五輪金メダリストを育てた元日本協会強化本部長は、多くの女子選手を指導してきた経験から「53キロから体重が4キロ増えた階級で、前と同じように切れのある動きをするには体をもう一度作り込まなければいけないと感じた」と分析した。
藤波の初戦の相手となったフラン・バトフヤグはパリ五輪2回戦で藤波に敗れており、藤波と同じ57キロ級に主戦場を変えてアジア大会に挑んだ。5ー16の大差で敗れたが、第1ピリオドでは投げからマットに倒しビッグポイントの4点を奪った。栄氏は「チャレンジしていればフォール勝ちの可能性はあった」と指摘した。
「世界のライバル側に立った身として分析すると、藤波がまだ57キロ級ではフィットしていないことがよく分かったし、このアジア大会の負けは世界がチェックするだろう。予想以上に痛い1敗」と語った。
階級変更をする上で大事になるのは「バランス」という。「極端に言えば、思うに藤波は、テクニックとスパーリングで積み重ねてきたタイプ。57キロ級で勝つためには、基礎的な体作りが必要になってくるだろうが、体作りばかりに頭が行くと、今度は技術的な部分とのバランスが取れなくなったりする。心技体の技と体、そのバランスが非常に難しい」と説明した。「再起に向けて、おそらく強化の方針をもう一度見直すだろうが、道は厳しくなるものだと思って取り組んでいくのではないか」と語った。
