8月27日に能登南部を襲った記録的な大雨から、きのう9月27日で1か月。浸水被害などが相次いだ石川県羽咋市では、今も後片付けの作業が続き、生活再建の見通しは立っていません。

8月27日に能登南部を襲った記録的大雨。羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町にレベル5大雨特別警報が発表され、7人が軽傷を負ったほか、住宅への被害は床上浸水184棟、床下浸水495棟に上っています。

このうちおよそ6割が羽咋市内の住宅です。近くを流れる川が氾濫した羽咋市飯山町では…

石川映夏キャスター「こちらの住宅では今もなおボランティアによる後片付けが続いています」

現在も住宅には3センチほどの泥が積もったままで、ボランティアが泥をかき出していました。

築100年以上の住宅、半壊以上と判定

築100年以上、代々住み続けてきた住宅は、当時、股下の高さまで浸水し、被害調査では「半壊以上」と判定されました。

住民「ボランティアが来てくれて進んではいるが、そのあとどうするかはまだめどが立っていない状況」

新潟からのボランティア「1カ月経ってもまだまだ泥も残っている。1日では終わらない作業なので、早く早くなんとかしたいなと」

羽咋市飯山町からおよそ3キロ下流では堤防が決壊し、邑知潟周辺は、400ヘクタール以上が冠水しました。

9月3日には、邑知潟にほど近い田んぼ一面が水に浸かっていましたが、県などが排水作業を行い、17日に冠水はすべて解消しました。

農家「収穫量は7割減」

しかし、今も水に浸かり収穫できない稲が多くの田んぼに残ったままで、農家への打撃は深刻です。

農家・長瀬明さん「(収穫量は)7割減くらい。その分の農地が冠水どころか水没被害に遭った」

県によりますと、農地への土砂の流入や機械の故障など農業被害は655件確認されていて、被害総額はおよそ52億円に上ります。

長瀬さん「復旧できそうですかって聞かれることあるんですけど、わかりません。気力を根こそぎ奪っちゃう感じですよね・・・」

発災から1か月経っても被災地では生活再建の見通しが立たない状況が続いていて、影響の長期化が懸念されます。