巨人・石塚裕惺4番起用「十分にあり得る」橋上監督代行「それだけの器をもともと持っている」
巨人の石塚裕惺内野手(20)が今季中にプロ初の4番に座る可能性が7日、浮上した。橋上秀樹監督代行(60)が「十分にあり得ると思います」と示唆し、4日からの広島3連戦(マツダ)で実際に検討していたことも明かした。その3試合はいずれも「5番・三塁」で出場して躍動。高卒2年目以内の4番となれば球団では2リーグ制後初の快挙となり、王貞治や松井秀喜でもなかった新たな歴史が刻まれる。
将来の巨人を担う逸材が近々、大役を務めるかもしれない。広島からの帰京前に取材に応じた橋上監督代行が石塚の打順について言及。4番の可能性を問われると「3番も4番も5番もあまり変わらないと思うので。十分にあり得ると思います」と、残り19試合での起用を示唆した。実現すれば球団の高卒2年目以内では2リーグ制後初の快挙。希望に満ちた構想を披露して大きな期待を示した。
4日の広島3連戦初戦(マツダ)で今季2度目の5番に入り、3試合連続5番で出場。4、5日は適時二塁打、6日も2安打で3連勝に貢献した。「さらに堂々とやり出した気がします。それだけの器をもともと持っているのかなと。ああいうところでやった方が本来のものが発揮できるのかなと思った」。クリーンアップの重圧を全く感じさせず躍動する姿にうなった。
この3連戦では大城が4番に入った。主に4番だったダルベックは初戦で3番に繰り上がり、2、3戦目は体調不良で欠場。そんな中で、「今回(石塚を)5番にするにあたって4番でもいいんじゃないかという話は(コーチ陣の中では)出ていた。これが4番、っていうほど決まってないので」と実際に検討していたと明かした。巨人軍第98代4番の誕生は時間の問題とも言える状況だ。
今季は36試合、116打席で打率2割4分。昨年の9打席を含めて本塁打はまだないが、5日には左翼フェンス際の強烈な大飛球をファビアンにホームランキャッチされる幻の1号もあった。鋭いスイングをベンチで目にして「飛距離もだいぶ出てきましたし、近いうちにホームランも出る気がします」と予感。直近の出場5試合は全て安打をマークし15打数6安打、打率4割と状態は間違いなく上向きだ。
チームが課題とする対左投手で今季3割1分3厘。左キラーという点も頼もしい。「左投手対策の中では彼が手本になる打撃をしているケースが多い。他の右打者が見習うというかヒントを得てもらえればいいなと。ボールを引きつけることが大事だと思うので」。20歳の持つ高度な技術、動じないメンタルに、4番の資質はあるとみている。
チームは10泊11日の長期遠征を終え、8日から東京Dで中日3連戦。残り19試合で首位・阪神を2・5差で追う。「ここまで来たら頑張りますよ」と逆転優勝への思いを口にした石塚が4番に座れば、王よりも松井よりも早い快挙。橋上監督代行は「記事的にはいいですよね。その期待に応えられるように組めればと思います」と笑ったが、決してリップサービスではない。高卒2年目のバットには巨人の明るい未来が詰まっている。(片岡 優帆)
