W杯選外も「代表に入っていきたい」町田DF中山雄太が圧巻2アシスト開幕! CBでも大車輪の攻撃参加「ずっと目指してきた形」
[8.8 J1第1節 FC東京 1-5 町田 味スタ]
首都決戦のJ1リーグ開幕節、FC町田ゼルビアDF中山雄太が残したインパクトは絶大だった。CBの一角から左サイド攻撃を指揮するだけでなく、果敢な攻撃参加で2アシストも記録。Jリーグ復帰3年目、地道に積み上げてきた信頼を背負い、底知れない能力をますます解放している。
今季の町田はベルギー帰りの左ウイングバックMF明本考浩が新たに加入し、攻撃の中核を担うMF相馬勇紀を交えた左サイドの攻撃力がさらにアップ。開幕節・FC東京戦では相手に狙いを絞らせないローテーション攻撃を何度も繰り出し、右SBのDF室屋成を大いに苦しめていた。
その司令塔を担ったのが3バックの左を務める中山だ。昨季のチームはブロックを固める相手を崩せず、勝ち切れない課題が残ったなか、今季は攻撃参加の比重を拡大。他クラブより厳しく求められる守備のリスク管理を全うしながらも、より自由に振る舞う時間帯が増えている。
その上で数字もしっかりと重ねた。まずは0ー1で迎えた前半27分、縦パスを起点に相馬と明本の連係を促すと、果敢な攻撃参加でペナルティエリア左に侵入。鮮やかなフェイントからのピンポイントクロスでFWミッチェル・デュークの同点弾をアシストした。
さらに1-1で迎えた前半アディショナルタイム2分にはCBの定位置からゴール前にロングフィードを送り込むと、これが相手のミスを誘い、明本の勝ち越しゴールに結実。そして後半20分、再び攻撃参加からのスルーパスでFWテテ・イェンギのゴールを演出し、ことごとく得点に絡む一戦となった。
こうした幅広い仕事は町田加入後、地道に積み上げてきた信頼の成果でもあった。
「ある程度は僕に自由が与えられるように結果を出し続けなきゃと思っていたし、左サイドでああやって自由に動けるようにというのはずっと目指してきた形だった。今日はそれが一つ結果として表れた」
昨季もボランチ起用では同様の役割を果たしていたが、ACLエリートなどの重要局面では守備の能力を買われてCB起用が中心。「ボランチでやったほうが攻守に関われるかなと思っていたけど、現状は後ろでやることが多い中、後ろでも結果を出せることを証明していくことが大事」。ポジションにこだわらなくても仕事ができるという実績を重ねつつある。
「今年は僕も数字にこだわりつつ、攻撃参加だったり、攻撃参加をしなくても“得点の一つ前に誰が居るかと言ったら僕のパスから”というのは意識している。今年はチーム全体として優勝するための課題として、僕もああいうシーンを増やしていきたい」
その役割意識の先には日本代表への復帰も見据えている。
前回カタールW杯はメンバー選出直後の大怪我で参加できず、今夏の北中米W杯ではなかなか強敵相手に試される機会のないまま落選。世界基準のパフォーマンスができる資質は昨季のACLEで示したものの、またしてもW杯には届かなかった。それでも引き続き森保一監督が率いることに決まったアジア杯、その後の大岩剛監督体制での返り咲きを諦めるつもりはない。
「個人的にW杯が終わって代表に入っていきたいというところで、左利きのCBでもそうだし、もしかしたら大岩さんになったら4バックかもしれないという中で、僕としてはSBもあるという攻撃参加を今季すごく目指していきたいと思っている」
そのためにはJリーグで抜きん出た存在感を示すだけでなく、目に見える実績も残すことが近道となる。「今日みたいなシーンが1試合通じて最低でも数回出るのが僕としては最低ライン。もっとゴールに直結するシーン、ゴールに繋がる前のシーンを増やせれば」。あくなき向上心を持つ29歳は世代交代にも抗い、まだまだ高みを目指し続ける。
(取材・文 竹内達也)
首都決戦のJ1リーグ開幕節、FC町田ゼルビアDF中山雄太が残したインパクトは絶大だった。CBの一角から左サイド攻撃を指揮するだけでなく、果敢な攻撃参加で2アシストも記録。Jリーグ復帰3年目、地道に積み上げてきた信頼を背負い、底知れない能力をますます解放している。
今季の町田はベルギー帰りの左ウイングバックMF明本考浩が新たに加入し、攻撃の中核を担うMF相馬勇紀を交えた左サイドの攻撃力がさらにアップ。開幕節・FC東京戦では相手に狙いを絞らせないローテーション攻撃を何度も繰り出し、右SBのDF室屋成を大いに苦しめていた。
その上で数字もしっかりと重ねた。まずは0ー1で迎えた前半27分、縦パスを起点に相馬と明本の連係を促すと、果敢な攻撃参加でペナルティエリア左に侵入。鮮やかなフェイントからのピンポイントクロスでFWミッチェル・デュークの同点弾をアシストした。
さらに1-1で迎えた前半アディショナルタイム2分にはCBの定位置からゴール前にロングフィードを送り込むと、これが相手のミスを誘い、明本の勝ち越しゴールに結実。そして後半20分、再び攻撃参加からのスルーパスでFWテテ・イェンギのゴールを演出し、ことごとく得点に絡む一戦となった。
こうした幅広い仕事は町田加入後、地道に積み上げてきた信頼の成果でもあった。
「ある程度は僕に自由が与えられるように結果を出し続けなきゃと思っていたし、左サイドでああやって自由に動けるようにというのはずっと目指してきた形だった。今日はそれが一つ結果として表れた」
昨季もボランチ起用では同様の役割を果たしていたが、ACLエリートなどの重要局面では守備の能力を買われてCB起用が中心。「ボランチでやったほうが攻守に関われるかなと思っていたけど、現状は後ろでやることが多い中、後ろでも結果を出せることを証明していくことが大事」。ポジションにこだわらなくても仕事ができるという実績を重ねつつある。
「今年は僕も数字にこだわりつつ、攻撃参加だったり、攻撃参加をしなくても“得点の一つ前に誰が居るかと言ったら僕のパスから”というのは意識している。今年はチーム全体として優勝するための課題として、僕もああいうシーンを増やしていきたい」
その役割意識の先には日本代表への復帰も見据えている。
前回カタールW杯はメンバー選出直後の大怪我で参加できず、今夏の北中米W杯ではなかなか強敵相手に試される機会のないまま落選。世界基準のパフォーマンスができる資質は昨季のACLEで示したものの、またしてもW杯には届かなかった。それでも引き続き森保一監督が率いることに決まったアジア杯、その後の大岩剛監督体制での返り咲きを諦めるつもりはない。
「個人的にW杯が終わって代表に入っていきたいというところで、左利きのCBでもそうだし、もしかしたら大岩さんになったら4バックかもしれないという中で、僕としてはSBもあるという攻撃参加を今季すごく目指していきたいと思っている」
そのためにはJリーグで抜きん出た存在感を示すだけでなく、目に見える実績も残すことが近道となる。「今日みたいなシーンが1試合通じて最低でも数回出るのが僕としては最低ライン。もっとゴールに直結するシーン、ゴールに繋がる前のシーンを増やせれば」。あくなき向上心を持つ29歳は世代交代にも抗い、まだまだ高みを目指し続ける。
(取材・文 竹内達也)

