阪神・佐藤輝明 23号“黒虎弾”で田淵幸一、掛布雅之に並ぶ5年連続70打点 「いいイメージ」
◇セ・リーグ 阪神2─3中日(2026年8月7日 京セラドーム)
阪神・佐藤輝明内野手(27)が7日、昨年から始まった「TIGERS B―LUCK DYNAMITE SERIES」として行われた中日戦の初回に、23号先制2ランを放った。7月26日巨人戦以来7試合ぶりの後半戦初アーチは2年連続の「黒虎弾」。舞台となった京セラドームでも球団生え抜き最長を更新する5年連続本塁打をマークし、田淵幸一、掛布雅之、バースらに並ぶ5年連続70打点を突破した。チームは悪夢の9回逆転負けを喫したが、4番の“黒光り”は色あせない。
佐藤輝は「いい反応ができた」と振り返った。VTRを見返してようやく気付くほどの、ほんのわずかの「間」が、豪快なアーチに結び付いたと言っていい。初回2死三塁。中日先発・高橋宏がカウント1―1から投じた浮いたカーブを振り抜いた。前の2球は157キロ、156キロ。タイミングを外しにきた132キロに対し、下ろした右足を一瞬踏ん張り、鋭く体を回旋。放たれた白球は、中堅フェンスを悠々越えた。
「いいホームランだった。チャンスの場面でしっかり仕留めることができて良かった」
先発の才木に貴重な先制点をプレゼントした。同い年の右腕も8回まで2安打無失点。何事もなく勝っていたならば、黒く染まった京セラドームのド真ん中からコンビで歓喜を叫んだはずだった。あと一人からの逆転負けに、佐藤輝の殊勲は泡と消えた。今季主催試合入場者200万人に到達した節目の日は、虎党に勝利を贈れなかったが、この放物線が新たな歴史を刻んだこともまた事実だ。
昨年スタートの「B―LUCK DYNAMITE SERIES」での2年連続本塁打はそのまま、球団生え抜き最長を更新する5年連続“京セラ弾”につながった。加えてこの日の2打点で、5年連続シーズン70打点にも到達。田淵幸一、掛布雅之、バースら猛虎史を彩ってきた名だたるレジェンドにまた一つ、肩を並べた格好となった。
「(黒いユニホームは)昨年もやりましたけど、新鮮というか、ファンの方と一体になってできるイベントなので、好き。いいイメージで、またあした(8日)も頑張りたい」
7月26日巨人戦(甲子園)で前半戦を終えてから、球宴で東京、富山と転戦し、後半戦開幕に備えて帰京。敵地ヤクルト3連戦、同DeNA3連戦を4勝2敗で終え、この日は横浜からの移動ゲームだった。蓄積疲労もあるだろうが、戦場では暗い顔は見せない。
これで「黒虎」は通算6試合で打率・435(23打数10安打)、3本塁打、5打点と圧巻の実績を誇る。巨人とは依然として1ゲーム差。一日も早く一騎打ちにケリをつけるべく、“黒光り”した4番が、きょうこそ竜の心臓を射抜く。(八木 勇磨)
○…佐藤輝(神)が初回に先制の2ラン。京セラドームでの今季初本塁打で、22年から5年連続の同球場本塁打をマーク。阪神の選手では金本知憲の8年(05〜12年)、福留孝介の7年(13〜19年)、新井貴浩の6年(09〜14年)に続く4番目の長さで、自身の生え抜き最長記録を更新した。
○…同時に22年から5年連続の70打点にも到達。こちらは藤村富美男の8年(47〜54年)、金本の7年(03〜09年)に次いで、5年の田淵幸一(72〜76年)、掛布雅之(81〜85年)、バース(83〜87年)、大山(19〜23年)に並ぶチーム7人目。生え抜き左打者では掛布以来41年ぶり2人目になる。

