年に1度は家族と日本を訪れるマーカスさん

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インバウンド需要に沸いている日本。観光地はもちろん、大きな都市ではどこに行っても外国人の姿が目に入ってくるが、日本に住み、インフレ&物価高の影響を大きく受けている日本人からすると「日本の何がそんなに良いのか?」と疑問に思ってしまうだろう。そこで、すこし日本にゆかりのある外国人に「日本の印象」を聞くことで、我々が忘れかけていた日本の素晴らしさに改めて気づくことができるかもしれない。
オーストラリア人の音楽系エンジニア・マーカスさん。 かつて日本で英語教師として働いた経験もあり、現在は日本人の妻と娘と3人でシドニーに暮らしている。東京のビル群、原宿のポップカルチャー、秋葉原の熱量、奈良の歴史、大阪のグルメ、温泉……これまで何度も日本を訪れ、観光はひと通り楽しんできた。

だが、彼が日本滞在中にハマってしまったのはいわゆる「観光コンテンツ」ではなかった。

◆「とりあえずコンビニ」から始まる日本滞在

日本に到着するとマーカスさんはとりあえず空港のコンビニに駆け込む。

「水をよく買ってた。あと、フレーバー付きの豆乳。抹茶とかチョコとか。ああいう小さいサイズが1本ずつ買えるのがいい。オーストラリアでは大容量のものばかりなんだ」

オーストラリアでは見かけない「ちょうどいい量」と「選択肢の多さ」が彼の心を掴んだようだ。

さらに彼はこう続ける。

「コンビニごとに商品の特徴が違うのも面白い。ファミリーマートはパンがおいしい。ローソンはからあげくん、セブンイレブンはチョコ系が強い」

各コンビニの特徴まで把握してしまうほど、日本のコンビニは彼にとって「使い分け可能な日常的なインフラ」として機能していた。

◆セブンイレブンでハマった3つの神商品

マーカスさんが日本滞在中に繰り返し手に取っていた「中毒性の高いコンビニ商品」が3つある。

1つ目が「ブラックサンダーアイス」だ。

「いろんなアイスを試していたんだけど、これを食べた瞬間に思った。『これがベストだ』って」

「チョコレートっぽいな」と思い、なんとなく手に取ってみたのがきっかけだったそう。

しかし、一口食べた瞬間……

「ワーオ!!」

と思わず声が出た。

「他のアイスと全然違う。ザクザクしているんだよ。今まで食べてきたクッキー&クリーム系のアイスクリームは時間がたつとクッキーがしなしなになってしまうけど、ブラックサンダーアイスはちゃんと食感が残っている!」

どうやらこのザクザク感がクセになったらしい。

「冬でも関係ない。セブンを見つけたら買っていたよ」

一時的なマイブームではなく「習慣」にまで昇華した、と言っても過言ではないだろう。

そして2つ目が「コンビニで玉子?」から始まった味付け玉子。

「最初に見たときは『変!』って思った。コンビニでゆで卵を単体で買うって、オーストラリアではほとんどないから」

正体がよくわからないまま半ば好奇心で手に取ったみたところ、これがまた美味しかったらしい。

「味がおいしいし、食感もいい。『もっといろいろ試してみよう』って気持ちになった」

この一件をきっかけに、彼の中で「コンビニ食品=とりあえず試す価値あり」というチャレンジ精神が生まれた。

3つ目めはピーナッツチョコ。

「ピーナッツとチョコレートは大好きだから。見た瞬間に『これは買う』って思った!」

結果は予想通り。

「おいしすぎて、1袋5分くらいで食べてしまうこともあったよ。値段も手ごろだし、サイズもちょうどいい。完璧。非がない」と大絶賛。

さらに、こう追加した。

「ナッツはヘルシーだからね」

チョコレートにコーティングされたナッツがヘルシーかどうかは議論の余地がありそうだが、少なくともご本人の中では納得感が成立しているようだった。