なぜ試合中に履き替え? 中村敬斗のソックス問題の背景…ルール違反ではない工夫に会長も「不利」
スウェーデン戦で突如ソックスの履き替えを命じられた中村敬斗
FIFA北中米共催ワールドカップ(W杯)に出場している日本代表は、現地時間6月25日に行われたグループ第3節でスウェーデンと対戦して1-1で引き分けた。
この結果、日本はグループFの2位が確定し、ラウンド32でブラジルと対戦することとなった。試合中、MF中村敬斗は主審からソックスの短さを指摘され、履き替えることになって一時ピッチを離れる事態に。この事象はいったい、どのような問題があったというのか。
スウェーデンとの試合で3試合連続先発となった中村は、そのプレーぶりももちろんだが、短いソックスも話題となった。SNSではすね当てを入れていないのではないかと指摘されることもあったが、このスウェーデン戦ではまさかの事態があった。後半15分過ぎに中村は、イバン・バルトン主審にピッチを出るように命じられてソックスを履き替えるように伝えられたのだ。
サッカー競技規則では、基本的な用具の一つとしてすね当ての着用が義務付けられ、それはソックスで覆われていなければならない。これはすねや足首を過度に露出することにより、接触プレーでの怪我の恐れが高まることを懸念してのルールだ。また、ソックスについては、見た目で一枚の生地でできているように見えている必要があり「いかなる形でもカットしたり、加工されたりしているように見えてはならない」と示されている。
とはいえ、すね当ての長さについて明確な規定はなく、中村のように短いすね当てを着用して試合に出場している選手も世界には存在する。足がつるのを防止するためにふくらはぎを圧迫しない短い靴下を好む中村は、これまでも短いすね当てとソックスの加工で、症状が出ないように工夫してきた。
選手たちは試合前にウェアのチェックを受けてから、ピッチに入っている。にもかかわらず、バルトン主審は前半からたびたび中村に注意を与えていた。オランダ戦、チュニジア戦では何の指摘もなく、スウェーデン戦も試合前はOKだったわけだから、日本協会の宮本恒靖会長が試合後に「我々にとって不利」と疑問を呈したのも無理はない。
突如としてやり玉に挙げられた中村のソックス問題。ルール違反をしているわけではないだけに、今後は波紋を広げそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

