トヨタだけ納期が遅くても売れるのはトヨタ車! 新車販売台数ランキングTOP10のうち9台がトヨタという現状!!

この記事をまとめると
■2026年5月の新車販売ランキングではN-BOXが首位を奪還した
■N-BOXと2位スペーシアとの差は2261台に縮まり軽王者争いは激戦化している
■相変わらず登録車トップ10ではトヨタが9車種を占める圧倒的な強さを見せている
N-BOXが王者の貫禄で首位に返り咲き
自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車について、2026年5月単月締めでの車名(通称名)別新車販売ランキングが発表となった。
車名(通称名)別新車販売ランキングでは、ホンダN-BOXが軽自動車のみ、登録車と軽自動車を合算させた総合ランキング(含軽統計)ともに2026年4月単月締めにてN-BOXのトップ陥落がトピックとなったが、2026年5月単月締めでは、N-BOXは軽自動車のみ及び総合ランキングともにトップに返り咲いている。

しかし、軽自動車のみ及び総合ランキングともに2位となっている、スズキ・スペーシアとの差は2261台と。2026年に入ってからの各単月締めでのN-BOXとスペーシアの差を見ていくと、2026年1月が4486台、同年2月が4066台、同年3月が5303台差でN-BOXがトップとなっており、4月は887台差でスペーシアがトップとなっている。1月から3月と比べると、N-BOXが首位を奪還したものの独走状況というわけではなく、後続が以前より見えるなかで必死にトップ維持をはかっているようにも見える。

総合ランキングで登録車トップのヤリス(含むヤリスクロス)が3位に入っているが、トップN-BOXとの差は3400台程度となっているので、新年度に入ってからN-BOXのパワーダウンが目立ってきているようにも見える。これがなんらかの生産調整に入っているのか否かを含めて今後の統計数値の動きに注目していきたいところである。
登録車のみのランキングをみると、上位10車中トヨタ車が9台を占めている。残り1台はホンダ・フリードとなっており、日産車は1台もトップ10に入っていない。登録車のみのランキングをみると、日産ノートが13位、セレナが17位に入っているぐらいで、日本でも売れ筋といえるクロスオーバーSUVとなるエクストレイルは38位と大幅に順位を落としている。3月2514台、4月2021台となっていたリーフは5月が1422台となっており、すでに息切れを見せてきているようにも見える。

日産全体の落ち込みが目立つのは、単に供給体制の問題なのかと調べると、ノートもセレナも工場出荷時期の目処をみると1〜2カ月なので需給体制には問題が見られない。やはり日産のネガティブな報道がジャブのように効いているのかもしれない。
2026年5月21日に発売されたホンダ・スーパーワンは1736台を販売して31位に入っている。5月はデビュー月でもあるので大半はディーラー試乗車など社有車となるものの、どこか勢いを感じさせる数字に見えている。
トヨタ以外のメーカーはトヨタについていけない
軽自動車の販売台数を見ていると、前年度比でダイハツ・ムーヴが159.7%とやや突出した伸びを見せている。もともとムーヴの派生モデルであるムーヴ・キャンバスを積極的に自社届け出(販売台数積み増しなどのために、ディーラー名義などでナンバープレートだけつけること)を行い、その副産物の未使用中古車が市場に溢れており、それがいまもなお継続しているなかなので、ムーヴ自体も大量に自社届け出が行われていると見たほうがよさそうだ。

日産ルークスも前年比151.3%となっているが、これは新型となってからまだまだ新型車需要(出たばかりの新型に乗りたいという需要)が続いていることを物語っているようである。
スズキ・ハスラーは2026年5月末に一部改良を実施している。モデル変更の端境期にもかかわらず前年同期比で110.1%となっている。そのためか、いまどき未使用中古車専売店でスズキ車といえばハスラーが圧倒的に多く並んでいる。

トップ10(登録車のみ)のなかに入っているトヨタ車のうち、前年対比で100%を超えていないのはアクアとヤリスになっている。新規受注停止が相次ぐトヨタの新車販売ではあるが、統計数値だけをみると、トヨタの供給体制も改善が目立ってきているのかもしれない。
ひと昔前ならば、6月上旬あたりに注文を入れれば、お盆休みの帰省や家族旅行などは新車で出かけることができるケースもよくあったのだが、いまどきではお盆休みに間に合わせることはまず難しいともいわれている。
深刻な納期遅延や新規受注停止の目立つトヨタに比べれば、トヨタ以外の日系ディーラーでは納期改善傾向が目立っている。しかし、それを十分生かすことなく納車まで時間がかかることを理解しながら、お気にいりのトヨタ車を選ぶひとがあとを絶たない。

トヨタの販売施策(売り方)が多様化しているなか、トヨタ以外のメーカーがトヨタの動きについていけない状況も目立ち、トヨタ一強がさらにはっきりすることになろうとしているのかもしれない。
2026年5月単月締め 車名(通称名)別新車販売ランキングトップ30
1位 ホンダN-BOX:1万3850台
2位 スズキ・スペーシア:1万1189台
3位 トヨタ・ヤリス:1万401台
4位 トヨタ・カローラ:9799台
5位 トヨタ・ライズ:9633台
6位 トヨタ・シエンタ:9314台
7位 ダイハツ・ムーヴ:8647台
8位 トヨタ・ルーミー:8381台
9位 ダイハツ・タント:7539台
10位 日産ルークス:7367台
11位 スズキ・ハスラー:7178台
12位 ホンダ・フリード:6622台
13位 トヨタ・アルファード:6454台
14位 トヨタ・ヴォクシー:5985台
15位 トヨタ・ノア:5912台
16位 トヨタ・アクア:5090台
17位 トヨタRAV4:4947台
18位 ホンダ・ステップワゴン:4686台
19位 スズキ・ワゴンR:4487台
20位 ダイハツ・ミラ:4471台
21位 日産ノート:4303台
22位 スズキ・ソリオ:4271台
23位 スズキ・ジムニー(シエラ&ノマド):4230台
24位 トヨタ・プリウス:4201台
25位 日産セレナ 4184台
16位 三菱デリカミニ/eK:3747台
27位 スズキ・アルト:3592台
28位 トヨタ・ランドクルーザー:3551台
29位 ホンダ・ヴェゼル:3480台
30位 ホンダ・フィット:3379台

