ユーロ2008予選B組のリトアニア対フランス戦が24日、リトアニアのカウナスで行なわれ、フランスがリトアニアを1-0で下した。

 フランスにとってリトアニアはFIFAの最新ランキングで76位と明らかに格下の相手。しかしリトアニアは昨年9月の対イタリア戦(ユーロ予選)でイタリアと1-1で引き分けており、フランスは大きな警戒感をもっていた。フランスにはとりわけ、昨年10月のスコットランド戦の敗北(0-1)という苦い記憶が残っている。加えて、主力4人(アンリ、サア、リベリ、ビエラ)をケガで欠くピンチ。

 2005年11月以来3度目の代表主将を務めることになったテュラムも、試合前には「ビデオで試合を見たが、よく守る好チーム。フランスを相手にいいゲームをしようと一生懸命ぶつかってくるだろう。むずかしい戦いになる」と警戒を強めていた(パリジャン紙)。ドメネク監督も「これに勝たなければ、残り(とくにウクライナと2試合、イタリア、スコットランドと1試合ずつを残す)は1試合も負けられなくなる」と“決戦”の覚悟を語っている。フランスの各メディアも、決定力不足を懸念し、楽観的な予測はまったくといっていいほどしていなかった。