1日に対アルゼンチン戦(7日)のフランス代表メンバー22人が発表された。何人かの返り咲きがあったほかは、これまでのメンバーとほぼ変わらない順当な顔触れ。初の代表選出はゼロというリストになった。

 意外性なしのメンバーを選んだことについてドメネク監督は、「2つの可能性があった。親善試合なのだから新たな選択を模索するか、リトアニア戦(ユーロ2008予選、3月24日)に備えるか。我々は後者を選んだ。いまは試しの起用はしたくない。ボドメール(リールの攻撃的MF、今季リーグ・アン21試合で8得点)のような選手には、注目しているし、今後も扉は開かれている」と答えた。

 ドメネク監督は、今年に入ってリーグ戦でまだ勝ち星がなく、スランプに陥っているリヨンから7人を選んだ。「代表の試合はつねに特別。リヨンのメンバーは調子をあげてくることができる選手たちだし、彼らにとって魅力のあるチャレンジだろう。ちょっと不調なだけで選手を外すことはない。リヨンだけを特別扱いしているわけではないし、彼らの価値はよく知っている」という考えだ。

 アルゼンチンという相手については、「リトアニアとはあまり似ていない。しかし選手たちは異なるチームと対戦することに慣れている。リトアニア戦の前にレベルの高いチームと当たるということが重要」と語り、プレッシャーのかかる対戦を歓迎し、勝敗は二の次という考えを示した。

 また、前回の対ギリシャの親善試合(11月15日)で、社会党の政治家がフランス代表の先発メンバーを見て「11人のうち9人が黒人とは嘆かわしい」と発言したことに対して、「侮蔑的」とあらためて厳しく批判した。