JRT四国放送

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全国的に急増する不登校の児童・生徒。

そういった子どもたちの教育環境の支援のため、文部科学省は全国に「学びの多様化学校」の設置を進めています。

県内でも2027年度の開校を目指して準備が進められている「学びの多様化学校」について、どのような学校なのか取材しました。

■2027年度中の開校目指す

(県教育委員会・中川斉史 教育長)
「不登校児童・生徒が適切な支援を受け、学びたいと思ったときに学べる環境を整備することを目的に」
「県と鳴門教育大学との連携による推進体制の構築を図り、取り組みを推進してまいります」

県教育委員会の中川斉史教育長は8月、記者会見でこのように述べ、不登校児童生徒が通う「学びの多様化学校」について、2027年度の開校を目指すことを明らかにしました。

◆「学びの多様化学校」とは?

「学びの多様化学校」では、児童・生徒に合わせた特色ある教科を新しく作るほか、授業時間の削減などによって、登校へのハードルを下げる、また、多くの職員が支援に携わることで、児童・生徒の変化にいち早く気づくことを図るなど、特別の教育課程で教育を行います。

一般の小学校や中学校、高等学校と同じく、卒業資格を得ることができます。

■不登校の児童・生徒が過去最多

(県いじめ 不登校対策課・川平伸也 指導主事)
「2023年度、文部科学省の調査によりますと」
「(県内の)小中学校あわせて1762名の不登校の生徒で、過去最高を更新している状況です」

県内の2023年度の不登校の小・中学生は1762人と、7年連続で増加し、これまでで最も多くなっています。

全国をみても、2023年度の不登校の小・中学生は約34万6000人と過去最多となり、初めて30万人を超えました。

■国は「各都道府県に1校以上」目標

急増する不登校児童・生徒に対するため、「学びの多様化学校」の設置が全国で広がっています。

文部科学省は、各都道府県で1校以上、学びの多様化学校を設置し、将来的には全国で300校の設置を目指すとしています。

では、県が設置を目指す「学びの多様化学校」はどのようなものなのでしょうか。

■徳島県の「学びの多様化学校」は?

(県いじめ 不登校対策課・川平伸也 指導主事)
「県立として鳴門教育大学の敷地内に設置する『学びの多様化学校』は中学生を対象としています」
「受け入れ人数は60名、1学年20名を想定している段階です」

県は9月に受け入れ人数や支援体制を定めた基本方針を策定し、鳴門教育大学と不登校の児童・生徒の支援に関する包括連携協定を結んでいます。

開校する校舎は1000平方メートル程度の規模で、建設費用は施設の面積をもとに約6億6千万円を見込んでいます。

(県いじめ 不登校対策課・川平伸也 指導主事)
「国立の教育大学と連携するのは、全国初の取り組みになっています」
「鳴門教育大学はこれまでの研究成果、これまで蓄積された豊富な実績がありますので」
「それを活用できる、質の高い教育につなげることができると考えています」

県が開校を目指す「学びの多様化学校」は、県全体の学びの場の支援につながると担当者は話します。

(県いじめ 不登校対策課・川平伸也 指導主事)
「県が鳴門教育大学と連携して学びの多様化学校を設置し、そこで培っていく教育内容とかカリキュラムとか」
「そういったノウハウを今後、各市町村の教育委員会に提供していき」
「多様な学びの場の設置促進につながっていけばと考えています」

■「誰一人取り残されない」

全国的に進められている学びの多様化学校の設置。

県には鳴門教育大学と連携した実効性のある「誰一人取り残されない」教育環境の実現が求められます。