盟友の乾貴士に触発。セレッソ香川真司が直面するジレンマ「どこで存在意義を示すかは大きな課題」
横浜F・マリノス時代にアンジェ・ポステコグルー監督の参謀を務めていたアーサー・パパス監督のもとで始動したC大阪は、ボールを支配しながら攻め込むアグレッシブなスタイルを志向。2月14日のガンバ大阪との開幕戦(5-2)では派手なスタートを切ったが、その後は勝ったり負けたりが4月末まで続いた。
前半はなかなかシュートチャンスを作れなかったが、的確な配球やポジショニング、守備のハードワークで中盤に落ち着きをもたらしていた。GK福井光輝の好セーブで失点を阻止するなどチームの守備も光っていた。
後半の立ち上がりにもピンチはあったが、福井を中心にしのいだ後、パパス監督は中島元彦、北野颯太を投入。一気に攻撃のギアを上げていく。その采配が奏功し、確実にチャンスは増えたが、この日はどうしてもゴールが遠い。
逆に川崎で途中出場したエリソンの爆発力に押され、85分過ぎに2点を叩きこまれてしまう。結局、C大阪は0-2で苦杯を喫した。
「もうちょっと耐えて0-1の状況だったら、何が起きるか分からなかったけど、0-2で試合が終わってしまった。あっさり失点しすぎてしまいましたね」と香川も悔しさを滲ませた。チームは7位から11位に順位を落とし、ここから再浮上を目ざさなければいけなくなった。
香川にはその起爆剤になってほしいところだが、この日の一挙手一投足を見ても、中盤の低い位置に陣取って攻守のバランスを取ったり、パス出しの起点になる仕事がメイン。特に中島が出てきた後半はアンカー的な役割を担っており、前線に飛び出してゴールに絡むようなシーンは皆無に近かった。
「バランスを取る仕事を求められているのはありますけど、自分は隙を見てペナルティエリアに入っていかなきゃいけないし、それが自分の良さ。今日は物足りなかったですね。
チーム内の役割があるなかでも存在意義を自分で証明しないといけない。それができていないのは、体力が足りないのか、スピードが足りないのか...。もう1回、自分の中で整理して、次の試合に向けてやっていきたいと思っています」と、本人はシュートゼロに終わった90分間を厳しい表情で振り返っていた。
