エトー、メッシ、サビオラとフォワード陣の相次ぐ故障で、地元メディアではこの冬の移籍マーケットでフォワードの補強が必要であると連日報じられ、昨シーズンまでバルセロナでプレーしていたヘンリク・ラーション(35)の復帰説まで浮上していた。ロナウジーニョも攻撃陣の補強のためにもラーションの復帰は歓迎だとコメントしていたが、その有力候補ラーションは、カンプ・ノウではなくオールド・トラフォードを選び、マンチェスター・ユナイテッドへ期限付きで電撃移籍を果たした。

「自分のフットボールキャリアの終盤でマンチェスター・Uでプレーできるということに興奮しているよ。もともとマンチェスター・U行きはプランにはなかったことだけれど、今はプレミアリーグでプレーしたくてうずうずしているんだ」。

選手としてイングランドの地で新たな時代を迎えるラーションは、期待と意欲をそう表している。

「バルサでは素晴らしい時代を過ごした。チャンピオンズリーグでの優勝が最高の思い出だね。バルサ在籍での思い出はどれも素晴らしいものばかり。だから、戻ることはないだろうね。マンチェスター・Uへ行くのは新たなチャレンジと捉えているんだ」。

バルサでの数々の思い出は美しいままに記憶に残しておきたいというところだろうか。ラーションは、バルサでの素晴らしい思い出を胸にマンチェスター・Uでの新たな挑戦に挑む。過去を振り返ることなく、常に前を向き新たな挑戦に向かっていくラーションの活躍に期待したい。そして、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントでは、抽選によりバルサ対マンチェスター・Uのカードが組まれる可能性もある。楽しみなところだ。