『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.

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企画が明らかになったばかりの『スター・ウォーズ』新3部作映画に、『フォースの覚醒』(2015)『最後のジェダイ』(2017)『スカイウォーカーの夜明け』(2019)の主人公レイも登場する可能性があるようだ。米が伝えている。

マーベル『X-MEN』映画シリーズのサイモン・キンバーグが脚本と製作を務める注目企画。エピソード10~12とはならず、新たなキャラクターと物語が描かれるとされていた。

ところがこの新シリーズでは、デイジー・リドリーによるレイの存在が鍵になりそうだという。レイといえば『スカイウォーカーの夜明け』15年後を描く単独映画も待機中で、この作品となんらかの関わりを持つ可能性もあるというのだ。このことから、新3部作は『スカイウォーカーの夜明け』より後の時代を描く可能性も高まった。

情報によればルーカスフィルム内では、スカイウォーカーの後継者となったレイを今後どこに登場させるかの争奪戦が行われているという。「彼女は現在の『スター・ウォーズ』において、最も価値が高く、おそらく唯一である映画的資産だ」と、記事は関係者の声を伝えている。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にて見放題独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.

レイは『フォースの覚醒』で貧しい廃品漁りとして登場し、レジスタンスとファースト・オーダーの戦いに巻き込まれていく中でジェダイとしての片鱗を覚醒。『最後のジェダイ』では“何者でもない”ことが告げられていたが、『スカイウォーカーの夜明け』で、実はパルパティーンの孫娘であったことが明かされた。レイはスカイウォーカーとの血縁関係はないが、最後には意思を注ぐ形でスカイウォーカーを名乗るようになった。

なぜルーカスフィルムはレイの再登場にこだわるのか?それは、ディズニーがルーカスフィルム買収後に生み出し、そして生存する希少なオリジナル・キャラクターであるからだ。ルーカス時代のルーク、レイア、ダース・ベイダー、オビ=ワン、ヨーダ、ハン・ソロといったキャラクターたちはみな死亡しているか、ストーリーが完結している。ディズニー時代にはレイの他にも新キャラクターが生み出されたが、主要人物であるカイロ・レンは死亡しており、フィンやポー・ダメロンについてはあくまでもサブキャラクターだった。つまり、レイこそが大スクリーンに通用する唯一のキャラクターだというのである。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ディズニープラスにて見放題独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.

The Hollywood Reporterは、『スター・ウォーズ』は“宗教”に近いものであり、原作が存在する『ハリー・ポッター』シリーズやマーベル、DCとは異なり、体系化されているわけではないとの特殊性を指摘する。「映画製作者と幹部にとって、旧3部作は旧誓約書」なのであり、新作を作ることは「新しい聖書を作ること」に等しい難しさがあるというものだ。また、『スター・ウォーズ』とは「ノスタルジアに基づく事業であり、もうノスタルジアを創造する方法は尽きかけている」との意見も紹介された。

確かに『スター・ウォーズ』は、ルーカス時代の物語を呼び起こす形で、ファンの関心をとらえてきた。『フォースの覚醒』でハン・ソロやチューバッカがミレニアム・ファルコンに帰還する瞬間や、でのルーク・スカイウォーカー無双、「オビ=ワン・ケノービ」でのオビ=ワン対ダース・ベイダーなど、過去作への再訪が大きな見どころのひとつとなっていた。

ディズニーとルーカスフィルムとしては、次世代へ繋ぐ新たな資産を築きたいはずだ。白羽の矢が立ったレイは現在、複数の新作映画にまたがって登場できるよう模索されているというが、どの作品になるかは不明だという。

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