“熱狂Snow Man”でわかった札幌市内ホテルの“急所”…影響は120キロ先芦別温泉まで
この週末、札幌市では人気アイドルグループ「Snow Man」のライブが開かれ、熱気に包まれました。
一方で、大型イベントが集中しホテルが不足したため、宿泊先に困るいわゆる「宿泊難民」が続出しました。
(ファン)「Snow Man最高!」
(ファン)「Snow Man頑張れ!」
「推し」のグッズを手に大興奮の女性たち!
人気アイドルグループ「Snow Man」のライブを前に、大和ハウス プレミストドームは大にぎわいとなりました。
札幌市に集結したSnow Manファン・通称「スノ担」は、2日間でのべ10万人以上とみられています。
一方で、南区の真駒内で開催されたのがー
(百瀬記者)「人気バンド2組のライブとだけあって、多くのファンが詰めかけています」
人気ロックバンド「back number」と「マカロニえんぴつ」の対バンライブです。
札幌ではこの週末、音楽やスポーツなどの大型イベントが集中しました。
そこで問題となったのが、道外ファンによるホテル争奪戦です。
およそ3時間にわたって続いたSnow Manのライブ。
(金澤記者)「会場内ではまだアンコールが行われているということですが、足早に帰路につく人の姿が見られます」
アンコールの途中にもかかわらず会場を抜け出す理由は?
(金澤記者)「宿はどこですか?」
(愛知から来た人)「旭川です。この辺のホテルがとれなくて、まだ見たかった…」
ホテル争奪戦に負けてしまったのでしょうか?
名残惜しそうに会場から走り去る人の姿が。
離れた場所に宿をとった人のため、JR北海道は旭川行きの臨時特急を運行。
日付を超えた深夜の旭川駅に、札幌に泊まることをあきらめた人々の姿がありました。
(東京から来た人)「旭川は1泊9000円だけど、札幌は5万円くらい」
この日、旭川の気温はなんと氷点下!
北海道の冷たい夜風が身に染みます。
(東京から来た人)「お風呂入りたいです。もう寒くて…」
(東京から来た人)「当たりづらいライブなので見られただけよかった」
「スノ担」の姿はドームから120キロ離れた芦別市にもー
こちらのホテルは夜遅くになると車以外の交通手段がほぼありません。
そんな中、宿を求めてレンタカーでやってきた強者がー
(東京から来た人)「札幌の近くがとれなくて、飛行機も宿泊施設もとれなくて。車に乗れたのが2時間後くらいで、そっから2時間くらいかけて着きました」
ホテルでは「スノ担」をもてなすため、普段は午前0時までの入浴時間を延長しました。
まさに「神対応」です!
ホテルではない場所に向かう人も。
プレミストドームの近くにある24時間営業の温浴施設です。
兵庫から来た2人組です。
ホテルがとれず休憩スペースで一夜を明かすことにしました。
フロントでSnow Manの応援グッズを見せるとー
(温浴施設スタッフ)「タオルをお配りしています」
(兵庫から来た人)「かわいい。ありがとうございます」
へとへとの「スノ担」にせめてものサプライズ!
「雪だるま」のミニタオルをプレゼントです。
食事コーナーで北海道気分を味わい疲れを癒やします。
(兵庫から来た人)「ゆっくりつかって、寝られたら寝ます、その辺で。ホテル増やしてくださいお願いします…」
札幌のマチが大型イベントに沸いたこの週末。
マチの盛り上がりは嬉しい反面、道外客の受け入れ態勢の課題が浮き彫りとなりました。