「二度と野球中継するの止めて」「絶対に許さない」横浜DeNA TBSの日本一インタビュー打ち切りに怒り心頭のファン
11月3日、横浜DeNAが26年ぶりの優勝。セ・リーグ3位からの“下剋上”を果たした。この日、優勝決定の直後には、「浜の番長」の愛称で親しまれる、三浦大輔監督の男泣きの様子もテレビに映されていた。放送したのは、TBS系だ。
感動的なムードに包まれる中、“事件”が起きたのは、その三浦監督の優勝インタビューのあとだった。MVPを獲得した桑原将志外野手が壇上に立ち、インタビューが始まったのだが……。
「彼の活躍は、日本シリーズの間突出していました。
桑原はトップバッターとしてチームを引っ張るだけでなく、ひょうきんで彼の周りにはいつも笑顔がある。雰囲気を盛り上げるのがとてもうまい選手なんです。この日は2点タイムリーをあげ、日本シリーズ記録となる5試合連続打点をマークするなど、日本シリーズを通して“覚醒”したといわれるほどの大活躍でした。それだけに、ファンも彼の言葉を待ち望んでいたでしょう」(スポーツ紙デスク)
壇上に上がった桑原は、「本当に目の前の試合、1戦1戦を必死で、チームを絶対引っ張っていくという強い気持ちがありましたので、みんなと共に日本一を獲れて本当にうれしいです」などと、いつもの桑原らしくなく、落ち着いた様子で喜びを語っていた。ところが、次の瞬間には「インタビュー中、申し訳ありませんが放送時間が迫っています」と無情のアナウンスが入り、ここで放送は終わってしまったのだ。
この時の衝撃について、前出・スポーツ紙デスクはこう続ける。
「MVPインタビューの最初ではまじめな受け答えだったので驚きました(笑)。でも、彼のことだから、そのあとはどんな面白いことを言ってくれるのかと、私も期待していたんです。それなのにTBSの中継は途中で終わってしまった。がっかりすると同時に、ネットは大いに荒れるな、と思いました」
中継していたTBSは、午後9時半から放送のドラマ『海に眠るダイヤモンド』のために、桑原のMVPインタビューを打ち切ったのだ。しかもBSでも中継されておらず、視聴できたのはU-NEXTなど、一部のネットメディアのみだった。
せっかくの雄姿をじっくりと見たかったという横浜ファンも多かっただろう……果せるかな放送後、26年ぶりの優勝に喜ぶ声に交じりTBSへの怒りのコメントがXでは多数投稿されていた。
《桑原くんのMVPインタビュー聞きたかった 地上波しか選択ないんだから最後まで責任もってやってよ》
《桑原のMVPインタビュー放送しろや 日本シリーズ優勝インタビューやぞ!!》
《クライマックスシリーズの時も日テレに即中継打ち切られたし今回も桑原のMVPインタビュー途中でTBS打ち切り………ベイスターズに味方のテレビ局はないのですか》
《桑原のMVPインタビューを途中で切ってドラマに切り替えたTBSを絶対に許すな》
《桑原のシリーズMVPのインタビューを途中で打ち切るTBSは二度と野球中継するの止めてください。お願いいたします。 ドラマとか終わってからでも良いでしょうが…》
2011年11月、TBSが横浜ベイスターズの売却を発表するまでの10年間は、TBSが親会社だった。ただ、その期間は特に横浜の成績が悪く、毎年のように最下位に沈み、一部のファンは「暗黒時代」と呼んでいた。そんな球団と局の歴史もあって、ファンの怒りに火がついたのかもしれない。
まさに26年ぶりの快挙に水を差す格好になってしまったようだ。