横浜市青葉区の住宅で10月、住人の後藤寛治さん(75)が殺害され現金約20万円が奪われた事件で、現金回収役とみられる木本未穂容疑者(30)=強盗殺人容疑で逮捕=が「(現金回収を)夫から何度もお願いされて引き受けてしまった」と供述していることが5日、捜査関係者への取材で分かった。

 木本容疑者は夫の仲介で指示役とやりとりするようになり、秘匿性の高い通信アプリで指示を受けていたと説明。神奈川県警は夫がなんらかの事情を知っているとみて調べるとともに、指示役の特定を急いでいる。

 捜査関係者によると、実行役として逮捕された宝田真月容疑者(22)は事件後、強奪金約20万円から自身の報酬として数万円を抜き取り、残りを東京都内の公園のトイレ内に置いた。木本容疑者はこれを回収したとされるが、その後の現金の行方は分かっていない。