本日オープン! 名店出身の店主が手掛ける「鳥鍋」の新店に注目が集まる
11/2オープン! 名店出身の店主が手掛ける「鳥鍋」の新店に注目が集まる!
既に年内予約いっぱいとの噂! 名店出身店主が手掛ける新店とは?
大安に一粒万倍日、大明日、母倉日といった、何かを始めるのにこの上ない吉日が重なった11月2日オープン。和食などで腕を磨いた調理歴20年のベテラン料理人、相内洋人さんが手がけるのは焼き鳥と鍋を組み合わせたコースの店。名店出身とあって以前からのお馴染みさんが多く、ちらほらと来年の予約まで入っているというからびっくり。オープンしたばかりだが早くも人気店の仲間入りの予感だ。
店があるのは、六本木通りから不動坂を上り切ったエリアで、賑やかな六本木の中心街とは打って変わって静かな界隈だ。外観は控えめで隠れ家のようだが、一歩中に入るとフロアもキッチンも広く造られ贅沢な雰囲気を醸し出している。木を基調にした落ち着いた設えは和食店らしい凛とした空間だ。
満を持して独立! 食通からの支持も厚い店主が店にかける思いとは?
店主の相内さんは和食や居酒屋、焼き鳥などさまざまなジャンルの経験があるというだけに引き出しが広い。その強みを生かし、コースは和食から中華の点心、焼き鳥に鍋までバラエティ豊かな構成で楽しませてくれる。ことに名物の鍋はアイディアにあふれる個性的なメニューを揃え、一年を通してさまざまな鍋を紹介していきたいと意気込む。
鍋だけではなく串も楽しめる! 13,200円コースをご紹介
コースの内容は季節でも変わるが、前菜や和食の一品、小籠包などの自家製点心、鶏の炙りたたき、季節の野菜、焼き鳥5種、鍋、揚げ物、ラーメン、デザートと盛りだくさんだ。このほか追加でその日の串などもオーダーできる。
焼き鳥は肉のしなやかさがいいという「信玄どり」をメインに、「東広島こい地鶏」「阿波尾鶏」、出身地青森の地鶏「青森シャモロック」などを使い分けている。
肉を労わるようにゆっくりと火入れするので、信玄どりのねぎ間はふんわりと空気を含んだように肉が柔らかく、噛みしめるとジューシーだ。
弾力があるセセリは噛むと歯切れがよく、濃厚な脂がジュワッと染み出る。塩でさっぱりと仕立てているのでうまみをダイレクトに感じさせてくれる。
きんかんの濃厚な味が特徴のチョウチンはタレで。醤油とみりんでさっぱりと仕込んだこの店のタレが絡むとしつこくない上品な味になる。
ついにお待ちかね!「山椒鍋」の登場!
コースの主役である鍋は予約時に3種類から好きなものを選んでオーダーする。オープンからしばらくは「とり鍋」「山椒鍋」「鴨鍋」が用意されているが、中でも人気は「山椒鍋」。和歌山の山椒をたっぷり使った爽やかなスパイシーさが魅力で、ももむね、つくねという3種類の鶏肉に、おかひじきやせりなど個性の強い野菜を組み合わせたここだけのオリジナルだ。
最初に、丹波産のしめじや福島のジャンボなめこなど、きのこ類を投入しおいしいエキスをスープに溶け込ませる。
香り高いせりが食欲をそそる鍋は、出汁に野菜や鶏のうまみが溶けだし、重層的なスープのおいしさと広がる山椒の青い風味がたまらない。
〆まで抜かりなし!
選ぶ鍋によって締めは変わる。雑炊にすることなども可能だ。
〆の一例の鶏出汁のラーメンは、小サイズで具のないシンプルなもの。しかしながら雑味がなく、コラーゲンを飲むようなトロリと濃厚なスープが存在感十分だ。このスープは10数羽分の丸鶏のガラや仕込みで出る端肉などを十時間以上煮込んでとっている。
焼き鳥と鍋を軸に中華の点心や和風の逸品など、緩急をつけて繰り出されるおまかせコースで、おいしいもの好きを魅了するこちら。予約は電話のみだが、オープン直後から食通が通うだけに年内はほぼ満席という。どうやら狙い目は来年以降といえそうだ。
文:岡本ジュン、食べログマガジン編集部 撮影:片桐 圭
<店舗情報>
◆地土里
住所 : 東京都港区六本木3-6-9 イチベエアパートメント 1F
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