猫 最高!(ゲームの邪魔されても、テレビを壊されても、時にかみかみされても…)やんちゃな猫たちに翻弄される愛おしい毎日
愛猫のエッセイ『レオとシロウのドタバタ猫日記』(秀/KADOKAWA)ではタイトル通り、猫たちと過ごすドタバタな日常が描かれている。やんちゃな猫たちに魅了され翻弄されまくる著者の姿を通じて笑いと癒し、そして元気をもらえるマンガだ。このマンガを手にしてページをめくるたびにクスッと笑ったり、ほっこりしたりするだろう。
本書は、繊細な甘えん坊のレオとマイペースで暴れん坊なシロウという2匹の猫たちとの日々をコミカルに描いている。最初の猫・レオを引き取ってから2匹目のシロウを迎えて対面させて気まずい雰囲気になるものの、その後少し距離が縮まった様子が描かれていて微笑ましい。
2匹が飼い主の秀さんにかまってほしいあまり吠えながら絡んだり、1匹だけかまっているともう一方がヤキモチをやく場面があったり……。2匹のケンカに限らず、日常の中で秀さんを含めた1人2匹でのさまざまなドタバタが繰り広げられており、多頭飼いの大変さを知ると同時に共に生活する喜び、愛情も伝わってくるエピソードも盛りだくさんで読み応え抜群だ。
ギャグテイストの日常マンガではあるが2匹への秀さんの想いが詰まった温かみあるマンガも印象深く、読んでいて心地よい。時にテレビを壊されるといった困りごともあり苦労は絶えないが、秀さんにとってどんなことがあっても2匹はかけがえのない存在であり共に過ごした日々の思い出も大事にしているのが伝わってくる。
猫の行動あるあるエピソードや、多頭飼いゆえに起こるハプニングもあるので、猫好きやペットに関する日常エッセイを好む人、そして実際にこれから猫を飼う人や多頭飼いを検討中の人にオススメしたい。さらに、12月11日(水)には続刊『最高カワイイ! 甘えん坊3猫日記』が発売予定。レオとシロウとのドタバタライフに子猫のスイチャンが加わり、更に賑やかになった様子が描かれている。愛らしすぎる猫との暮らしに癒されることだろう。
文=ネゴト / 花