ワールドシリーズ制覇を果たし、シャンパンファイトではしゃぐ大谷(中央)と山本(左)=提供・共同通信社

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 「ワールドシリーズ、ヤンキース6−7ドジャース」(30日、ニューヨーク)

 大谷が世界の頂点に上り詰めた。ワールドシリーズ(7回戦制)の第5戦がニューヨークで行われ、ドジャースがヤンキースに7−6で逆転勝ちし、4勝1敗として4年ぶり8度目の制覇を果たした。今季ドジャースに加入した大谷翔平選手(30)は激動の1年を乗り越え、メジャー7年目で悲願を達成。有終の美を飾り、山本由伸投手(26)らチームメートと歓喜を分かち合った。

  ◇  ◇

 −全30球団の頂点に立った。今の気持ちは。

 「最後まで一番長いシーズンを戦えたことを光栄に思います。このチームに来て、1年目でこういう結果に立ち会えたことをすごく光栄だなと思います」

 −今年は韓国(の開幕戦)からいろいろあって、いろんな過程でここまできたと思うが。

 「シーズンもシーズンで苦しい中でも首位で勝ち抜いて、チームの強さがあったと思いますし、ポストシーズンも素晴らしいチームを相手にしながら、自分たちの野球ができたことに誇りを持ってますし、きょうこういうふうに最後まで勝ち切れた。このチームを誇りに思っています」

 −ベッツ、フリーマンと一緒にプレーできたことについては。

 「今までも素晴らしい選手の皆さんと野球をやらせてもらったが、本当に自分の野球観、技術も上げてくれるような、そういう素晴らしい選手とやらせてもらった。フレディ(フリーマン)、ムーキー(ベッツ)ももちろんそうですけど、本当に1番から9番まで、自分の仕事をプロフェッショナルにこなしていく、そういう選手たちが集まっていたなと今考えてもそう思います」

 −シャンパンファイトは日本と比べて。

 「WBCの時もやりましたけど、日本の場合はもうちょっと控えめな感じ。こっちの方が豪快にというかそういう楽しみ方。人それぞれですけど、最後こういう形でシーズンを終えられたのをうれしく思います」

 −きょうは0−5からの逆転勝利だった。

 「やっぱり得点した、5点取った回がすごく大きかった。結果的に相手のエラーもあったと思いますけど、全員がボールに対して必死に食らいついた結果がああいうチャンスをものにできた。本当に素晴らしいオフェンスのつなぎ方だった」

 −ドジャース移籍の決断については。

 「結果的に一番長いシーズンを過ごすことができた。光栄に思いますし、本当に自分自身の決断というより、このチームで1年間できたことに感謝したいですし、チームメートたち、スタッフの皆さんもそうですけど、誇りに思ってます」

 −シーズンで一番苦しかったところは。

 「ここというのはないと思いますけど、全体的にけが人が出たシーズンで、入ってきた選手、代わりに出た選手がそれをカバーする試合が多かったと思います。逆転が多いスタイルというか、どれだけ取られても諦めずに、ブルペンもつないだことが、こういう勝ちにつながったんじゃないかと思います」

 −真美子夫人への思いは。

 「本当に感謝しかないですね。長いシーズンですし、160試合プラスを戦っていくっていうのは僕は慣れてますけど、彼女はそうではないので。本当に、これだけ長いシーズンを支えてもらったというのは感謝してます。来年以降も頑張っていきたいなと思います」

 −長かったか?

 「長かったですね」

 −ワールドシリーズでは左肩の負傷もあった。

 「ケガした後も自分自身の中ではプレーする準備をしたいなと思ってましたし、何よりも必要だと言ってもらえた。プレーしてほしいと言ってもらえたことを光栄に思っている。そこに対してそう言ってもらえたことに感謝していますし、そういう気持ちが自分の中で1年間頑張ってこられた要因なのかなと思っています」