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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が、世界の頂に立った。30日(日本時間31日)、敵地でのヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第5戦に「1番・DH」で先発出場。第2戦で二盗を試みた際に左肩を亜脱臼して左肩の状態が心配される中で無安打に終わったが、6―6の8回1死一、三塁では打撃妨害で出塁し、ムーキー・ベッツ外野手(32)の決勝犠飛をおぜん立て。最大5点のビハインドをはね返し、劇的な逆転勝利でメジャー移籍7年目、ドジャース移籍1年目で悲願の世界一に輝いた。

 レギュラーシーズンでは、史上初となる50本塁打&50盗塁を悠々クリアする54本塁打59盗塁の「54―59」をマーク。初めて出場したポストシーズンでも奮闘を続け、WSでは第2戦で左肩を亜脱臼したものの、欠場することなく打席でヤンキースにプレッシャーを与え続けた。

 激動の2024年だった。昨年9月に右肘を手術し、二刀流復活に向けてリハビリに励む中でドジャースに移籍。さらに私生活では真美子夫人との結婚を電撃発表した。一方で、専属通訳だった水原一平氏が違法賭博問題と多額の窃盗によって球団から解雇されるというショッキングな出来事もあった。

 韓国で行われた開幕戦から始まり、球宴では自身初となる本塁打を放った。さらに史上初の「50-50」を達成。そして地区シリーズ、ワールドシリーズ制覇と話題に事欠かないシーズンとなった。

 ネット上では「大谷翔平激動の一年だったなあ」「ドジャース移籍一年目で世界一取るって、やっぱり持ってるなぁ」「色々あったけど最後は優勝で終われて良かったよね」「全てが報われた瞬間。ワールドチャンピオンおめでとう」「幾度となく立ちはだかる怪我や手術などの困難を乗り越え、叶えた夢。そして、真美子さんと2人で掴んだ幸せ LAドジャース。感動をありがとう」「シーズン前に、あんな事件に巻き込まれて、野球ができないかもしれない状況だったのにレギュラーシーズンもだけど、世界一にまでなるとは」などと波乱のシーズンを乗り切った大谷を称える声が上がった。