「サンタさんなんかいない」現実主義の4歳児がサンタクロースを信じるようになった理由
現在6歳の娘と4歳の息子を育てながら、笑いと感動を描いた子育て漫画をブログやインスタグラム(@yuihanada7)で随時発信している漫画家・イラストレーターのはなゆいさん。2児の子育てに奮闘しながらも、子どもたちから学んだことや感動したこと、思わず笑ってしまったことなどを漫画にしています。
今回は、毎年クリスマスが近くなると話題に出てくるサンタクロースの話。はなゆい家の長女はサンタさんに渡す手紙とプレゼントを数ヵ月前から用意しているほど、その存在を信じているけれど、長男は「サンタさんなんかいないでしょ」と超クールなんだとか。そんな長男がある出来事をきっかけにサンタクロースの存在を信じることに。詳細を綴っていただきました。
姉はほんわかなのに、弟は超現実的
みなさんこんにちは。2人姉弟を子育て中の漫画家・はなゆいです。今回お届けするのは、姉のまる子を習い事の体験授業に連れていった際のエピソードをお届けします。
ところで、うちの子どもたちは性格が全く異なります。姉のまる子(6歳)はほんわかしているのに対し、弟おーちゃん(4歳)は超現実的です。
例えば、クリスマスイブの夜。子どもたちが寝る直前になると、壁をコンコン叩いて「あれ?サンタさんが来たんじゃない?」という演出(小芝居)を私は毎年やっています。
まる子は毎年驚いて「サンタさんに渡すお手紙とプレゼントを用意しなきゃ」と、サンタさんを完全に信じています。一方、おーちゃんは「サンタさんなんかいないでしょ。ママがコンコンしたでしょ?」と冷めた調子。
他にも、姉弟でお世話になっている幼稚園の運動会では、グループを作って自分たちでグループの名前を決めるのですが、まる子はどんな名前にするのか毎日真剣に考えたものでした。
一方、おーちゃんは「名前なんてなんでもいい。名前が良くても成績は変わらない」と超クール。同じように育てたはずなのに、なぜここまで性格が違うのか謎でした。
そんなおーちゃんが、夢見る男に変わったときの話です。
「サンタさんって本当にいたんだ……」
まる子の習い事の体験授業で訪れた先生の家は「フツウじゃない!」と感じるものがあったおーちゃん。まる子が授業を受けている間、私と離れたところで座って待機していました。
そして彼は、ある秘密を知ってしまったのです……!
英会話教室の案内パンフレットに掲載されているクリスマス会の写真を、ものすごく真面目な顔をして見つめていたおーちゃんが一言。
「サンタさんって本当にいたんだ……」
ただし、掲載されていた写真を見るに、サンタさんはガチコスプレで雰囲気があったわけでもないんです。100均で揃えたのかな?というレベル感で本物とは言い難い(苦笑)。
でも、先生の家がサンタさんの家だと思ったおーちゃんの心に火をつけるのには十分だったらしく、サンタさんのすごい秘密を知ったことに大興奮していました。
超現実主義のおーちゃんに目に見えないものを信じさせるためには、物的証拠が何よりも効くんですね。
おーちゃんがあまりに真剣に見ていたので、パンフレットを「持って帰っていいよ」と先生に言われたのですが、まる子が見たら「偽物だ!」と見抜かれそうだったので、丁重にお断りしました(笑)。
さて、我が家では今年のクリスマスに向け、まる子は9月からサンタさんへのプレゼントを作り始めました。今年はおーちゃんも用意するかも?しれません。