ワールドシリーズ第3戦に出場するドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

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ワールドシリーズ第3戦

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第3戦に「1番・DH」で先発出場した。26日(同27日)の第2戦で走塁中に左肩を負傷。亜脱臼と判明したが、状態を確認したうえでの強行出場となった。初回の打席では四球を選び、塁上では左手でユニホームの胸元を掴んで離さなかった。この仕草について、米国で試合を中継したスポーツ専門局「FOXスポーツ」の放送席でその理由が分析されている。

 大ブーイングの中、初回の打席で四球を選んだ大谷。一塁ベース上では、痛めている左手でユニホームの胸ぐらの部分を掴み、離さなかった。牽制球には頭から戻らず、足から戻る。3番フリーマンの先制2ランで生還したが、走塁中も手を離すことはなかった。

「FOXスポーツ」の放送席でも、大谷の仕草が話題に上がった。解説を務めた通算213勝154セーブの殿堂入り右腕ジョン・スモルツ氏は「オオタニは襟を握ることで、いかなる不必要な動きからも左肩を守ろうとしている。肩を脱臼した際には炎症などが起きているもので、完璧な状態ではないからだ」とその理由について分析していた。

 大谷は第2戦の7回に四球で出塁したが、その後に二盗を試み失敗。スライディングの際に左肩を負傷し、グラウンドに寝転がったまま苦悶の表情を浮かべていた。亜脱臼と伝えられ、3戦目以降の出場が危ぶまれたが、ヤンキースタジアムに移動した27日もティーバッティングを行ったとロバーツ監督が会見で明かしている。

 この試合前、選手紹介でグラウンドに姿を見せた際、大谷は左肩に黒いサポーターをつけ、ユニホームの上からドジャースのジャージーをまとっていた。ドジャースはここまで2連勝。初戦はフリーマンの劇的なサヨナラ満塁弾が飛び出し、2戦目は山本由伸投手が7回途中1失点と好投している。

(THE ANSWER編集部)