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 きょう24日のドラフト会議で、阪神の指名が予想される選手を探った。獲得の意思表示とも言える調査書の動向を取材すると、有力候補から「球児2世」、「ビッグマン高校生投手」、「バズーカ強肩捕手」、「独立リーガー」という4つのキーワードが浮かび上がった。

 “ビッグマン高校生”と言うべき、1メートル85を超す将来有望型の長身投手を複数人リストアップしていることが判明した。球団関係者によると、藤川新監督が16日の会議で興味を示したのが佐伯鶴城(大分)の狩生聖真(かりゅう・しょうま)で、1メートル85の上背から投げ込む最速150キロの直球が武器。バランスが取れたフォームと、成長段階の身長を考慮すると、伸びしろはかなり大きい。

 1メートル86の横浜隼人(神奈川)の沼井伶穏(れおん)も伸び盛り。ナイジェリア人の父を持つ最速150キロ右腕で、身体能力に定評がある。千葉学芸の菊地ハルンは2メートルの超大型右腕。パキスタン人の父を持ち、最速149キロをマークする。仙台育英(宮城)の山口廉王(れお)は1メートル93の高さから最速151キロを繰り出す。

 今季の阪神は、1メートル89で高卒入団の才木がチーム最多の13勝を挙げた。それを引き合いに出すように、球団関係者は「高さは一つの武器になる。素材として非常に魅力」と語った。この4人に対し、球団は調査書を提出済み。最低1人を指名し、来年3月開場の最新設備が整うファーム施設で英才教育を施すのが、球団の理想型だ。

 1メートル93の最速150キロ右腕、前橋商(群馬)の清水大暉はこの世代のトップ格だ。1メートル87の福岡大大濠・柴田獅子(れお)は、打撃も光る最速149キロの本格派右腕。今春選抜準優勝で1メートル88の報徳学園(兵庫)・今朝丸裕喜、今夏の甲子園8強の1メートル98左腕、東海大相模(神奈川)の藤田琉生(りゅうせい)も評価が高い。ただし、この4人は1位クラスのため、競合を避けた場合や外れ1位での指名になりそうだ。