チャールズ3世

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オーストラリア原住民出身の上院議員がオーストラリア議会を訪問した英国チャールズ3世国王の前で「あなたたちが私たちを虐殺した」と非難した。

21日(現地時間)、英国BBCなどによると、チャールズ3世がこの日キャンベラにある豪議会グレートホールで開かれた歓迎式で演説を終えた直後、リディア・ソープ上院議員(ビクトリア州・無所属)が「あなたが私たちに対する虐殺を犯した」と叫んだ。

続いて引き続き「私たちの土地を返して。私たちから盗んで行った私たちの骨や赤ちゃん、人々を返して。あなたが私たちの土地を破壊した。私たちは条約を望む」と大声を張り上げた。警備員はチャールズ3世に近付こうとするソープ議員を制止した後、行事場所から退場させた。

ソープ議員はオーストラリア政府と原住民間の条約によって、英国の植民支配にともなう暴力問題を解決しなければなければならないと主張してきた。また「英国定着村で数多くの原住民が虐殺され、植民地化の傷はオーストラリアの多くの原住民に今も非常に明らかに残っている」と明らかにした。

チャールズ3世は今回のことが起きる間、アンソニー・アルバニージー首相と静かに言葉を交わしていた。ソープ議員は行事場所から追い出された後、BBCとのインタビューで「英国王に対して、彼はこの国の君主でもなく、私の君主でもなく、主権者でもないという確かなメッセージを伝えたかった。主権者になるにはこの土地にいなければならない。彼はこの土地にいない」と話した。

チャールズ3世は23日、英連邦首脳会議(CHOGM)出席のためにサモアを訪問する。キア・スターマー英国首相も会議に出席する予定だ。