【ニューヨーク時事】SF映画「ブレードランナー 2049」を手掛けた米製作会社アルコン・エンターテインメントは21日、米電気自動車(EV)大手テスラが今月開いたイベントで、映画のシーンに酷似した画像を使用したのは著作権法違反だとして、カリフォルニア州の連邦地裁に提訴した。

 損害賠償などを求めている。

 イベントは、自動運転タクシーの試作車を披露するために開催。テスラは、マスク最高経営責任者(CEO)によるプレゼンテーションの際、映画のシーンによく似た画像を使ったという。人工知能(AI)で生成されたとみられる。

 訴状によると、テスラは映画の画像の使用許可をアルコンに求めたが、拒否された。アルコンは、マスク氏の「極めて政治色の強い言動」がブランドにダメージを与える恐れがあるとして、要請を断ったと説明した。マスク氏は11月の米大統領選で、共和党候補のトランプ前大統領を支持しており、政治的な動きを活発化させている。