来年オフ、ポスティングシステムによるメジャー移籍が確実視されているヤクルト・村上宗隆内野手(24)。2022年には22歳で史上最年少の三冠王に輝いた“村神様”は、今季も33本塁打、86打点で二冠を獲得した。日本球界ではやり残したことはないのでは、と思わせる打棒。自身もこう語る。

【写真】昨年春には美貌のプロゴルファーと熱愛を報道されたことも

「来季が、日本でやる最後のシーズンというのは間違いないと思っている」


楽天・田中将を担当した敏腕代理人との契約も報じられた ©時事通信社

 来年2月2日に25歳の誕生日を迎え、「25歳未満かプロ6年未満の外国人選手とはマイナー契約しか結ぶことができない」とする大リーグのルールもクリア。満を持して海を渡ることができる。

「メジャーのスカウトたちからは、なかなか良い評価が聞こえてきません」

 待ちに待ったメジャー挑戦。しかし――。

「じつはメジャーのスカウトたちからは、なかなか良い評価が聞こえてきません」(スポーツ紙デスク)

 その理由の一つは三振の多さにある。今季は180三振を記録し、昨季の168三振に続いて2年連続でのリーグ“三振王”となったのだ。そしてもう一つ、致命的なマイナスイメージが。

「外国人投手に弱い」という疑惑を裏付けるデータも…

「『外国人投手に弱いのでは』と疑われているのです。実際には今季の一軍での対外国人投手の成績は2割5分3厘で、全投手に対しての打率(2割4分4厘)よりも良かった。にもかかわらず疑いの目で見られている原因は、昨年のWBCです。世界一となった侍ジャパンの中で一人、打撃不振に陥ってチームの足を引っ張っていたのが村上でした。スカウトたちの間ではいまだにその印象が強い」(スポーツ紙記者)

 そんな村上にとって、汚名返上の絶好の機会と目されてきたのが11月に開催される国際大会「プレミア12」だったが、

「村上がリーグ最終戦で自打球を当てて右足親指を骨折し、まさかの代表漏れ。ここで外国人投手に対する打撃力をアピールする目論見も崩れた」(同前)

 一方、プレミア12が絶好のアピールチャンスとなりそうなのが、巨人の岡本和真内野手(28)。

「侍ジャパンの井端弘和監督は、今月9日の代表選手発表の会見で『四番の可能性が高いのは岡本』と語っています。かねてより岡本も、ポスティング制度を利用しての渡米が囁かれている。WBCでも活躍した岡本が、プレミア12でも見せ場を作れば、スカウトたちに対しては絶好のアピールとなります。プレミア12の出場選手の中で、今オフにメジャー移籍しそうな日本人選手は他にいない。さらに村上も不在となれば、岡本の独壇場になりそうです」(同前)

 “村神様”がツキに見放された?

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年10月24日号)