予選1位に喜ぶ立大の選手たち(撮影・佐々木彰尚)

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 「箱根駅伝・予選会」(19日、陸上自衛隊立川駐屯地〜国営昭和記念公園)

 43校が参加し、各校上位10人の合計タイムで10校が本大会(来年1月2、3日)の出場を決めた。1月の箱根駅伝で17位だった順大が10位で滑り込み、14年連続66回目の出場を決めた。11位東農大とは史上最少の1秒差だった。1位は立大。本大会は前回覇者の青学大など、シード10校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが走る。

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 立大が1位通過で3年連続の箱根切符を手にし、歓喜の輪をつくった。4月に就任したばかりの高林祐介監督(37)は「(監督として)初めてなのでホッとした。本戦でシード権(上位10位)という目標があるので、予選は上位3位を目標に置いた。選手がよく頑張った」とうなずいた。

 前々回55年ぶりの本戦出場に導いた上野裕一郎前監督(39)が昨年10月に解任となり、前駒大コーチの高林氏が就任。選手時代は駒大の主力として箱根駅伝も走り、引退後は母校のコーチとして名将の大八木弘明総監督の薫陶を受けてきた。今春立大から監督のオファーが来た際も大八木氏に相談したが「立教に行け」と背中を押され、挑戦に踏み切った。

 前夜にも大八木氏に電話相談。本来戦力として計算していたものの出走できない選手もおり「ビビってます」と不安を打ち明けたところ「後半5キロが勝負。前半も暑いからって遅すぎてもダメだよ」とアドバイスをもらった。高林監督は「自分が思っていたことと同じで自信になった」と感謝を込め、指揮官として初めて挑む箱根路に向けて「10位以内を狙う」と力を込めた。