恒例の来場者による投票だが、今回はベストカーとベストドレッサーが選出された。前者に選ばれたのは、1948年式のチシタリア・コロンボ・バルケッタだ。

オーナーの石渡博和氏は、28年間ランボルギーニ・カウンタック・アニバーサリーを所有されているのだが、4年前にチシタリアのスタイルに一目惚れ。ラフェスタ・ミッレミリアにも参戦するほどとなった。既に上位ランカーで、「来年は優勝したいです」とコメントされた。

一方の後者に選ばれたのは、2024年式フェラーリ・ローマ・スパイダーで参加した大坪直哉氏。納車予定がリスケ前の開催日前日だったそうで、延期されたことで確実に間に合ったと安堵したという。この日は靴とベルト以外の全てをラルフ ローレンでコーディネート。東京のブティックスタッフにこの日のためにセレクトしてもらったそうだ。

実はボディビルダーであり11月には全国大会に出場する大坪氏は、そのデザインコンセプトが自身に似合うと思いラルフ ローレンを以前から愛用。ライトブルーにモンブランのソフトトップを組み合わせたローマ・スパイダーと絶妙にマッチしていた。

"湘南にオープンカーが集う"。そう聞いただけでも華やかな絵が想像できるが、実際に訪れてみると、想像以上の味わいであった。湘南を舞台とした『Ralphs Coffee and Cars, supported by Octane』、次回の開催も期待したい。

文:平井大介 写真:尾形和美
Words: Daisuke HIRAI Photography: Kazumi OGATA