長崎の新スタ“視察”を経て、鋭い意見を飛ばした川淵氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本サッカーの礎を築いた重鎮、川淵三郎氏の投稿が反響を呼んでいる。

 10月13日、『ジャパネットグループ』で地域創生事業を担う『リージョナルクリエーション長崎』が、総工費およそ1000億円をかけて開発した「長崎スタジアムシティ」内の「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」で、福山雅治さんの記念ライブが行なわれた。

 日本サッカー協会の会長など重職を歴任した川淵氏は現地で鑑賞。その日のうちにXで「長崎スタジアムシティにきています。高田社長からご招待を受けてこの場にいることに感動し興奮しています。コンサートの時は芝生が完全に覆われています。初めて見ました。日本にもこんな施設ができたことが本当に夢のようです」と心境を明かした。

 さらに翌日には、同所でのオープニングセレモニーに参加。「オープニングセレモニーの時高田社長と話ができました。今、Jクラブはアウェーのチームを差別化しているところが多いようですが長崎は平等で、試合が終わった後100人くらい入れる家族やファンとの交流の場所も用意してあるそうです。Jリーグをあるべき姿に改善しようとする姿に感銘をうけました」と伝えた。
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 この「差別化」への言及が特に多くの人々に刺さったようだ。川淵氏は「アウェーチーム差別化の反響が意外に大きかったので正直驚いています」と報告し、こう疑問を投げかけた。

「えっそんな差別をしているの?ホームチームは。フェアプレーの精神はどこへいったの?アウェーチームの戦う条件を少しでも悪くしようなどとケチなことを考えるようにいつからなったの?外国の悪いところだけを真似してどうす!」

 ファンからは「新興チームほどアウェー側をもてなそうという気持ちが多いと思う」「差がある方が敵味方共に強くなる原動力になると思うけど、フーリガンはいらない!家族みんなが行きやすい環境だけはあって欲しい」「リスペクトは必要」「一度、アウェーゴール裏巡りしてみては?」など様々な意見が寄せられ、議論が巻き起こっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部