試合前、グラウンドからスタンドに手を振る北口榛花(撮影・伊藤笙子)

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 「CSパ・ファーストS・第1戦、日本ハム−ロッテ」(12日、エスコンフィールド)

 北海道旭川出身でパリ五輪やり投げ女子金メダリストの北口榛花(26)が始球式を務めた。

 やり投げをする時と同様、両手を真上でたたき手拍子を要求。リズムに乗っての投球はノーバウンドでど真ん中のストライク投球となり、スタンドからはどよめきが走った。球速は表示されなかった。大歓声と拍手を浴び、トレードマークの笑顔を振りまいた。

 始球式を終え、「大暴投すると思ったので、捕って頂けるところに飛んでいって良かったです。練習は本当に酷かったので、やり投げと一緒で本番になって投げられたので良かったです」と安ど。地元エスコンの雰囲気には、「本当にここでプレーする選手いいなって思いましたし、陸上競技場もいつかこうなってほしいなと思いました」と語った。

 登板前にはゲストとしてグラウンドに登場した。日本ハムのユニホーム姿で背番号は「65・80」。その由来を「オリンピックの決勝で金メダルを決めた記録の数字です」と明かした。

 パリ五輪の金メダル獲得時の思いを聞かれると、「オリンピックで頂点、金メダルをもらった瞬間は、無事終わって良かったなという気持ちだったんですけど、今はこうやってみなさんにお会いできるのも含めてオリンピックだなと思います」と笑顔を見せた。