今年5月、群馬県伊勢崎市の国道17号でトラックに衝突され家族3人が死亡した事故で、「過失運転致死傷」の罪で起訴されたトラック運転手について、前橋地検は、刑の重い「危険運転致死傷」の罪に訴因を変更するよう前橋地裁に請求したことを明らかにしました。

この事故は、今年5月、伊勢崎市の国道17号・上武道路でトラックが対向車線の乗用車2台と衝突し、2歳の塚越湊斗ちゃんを含む家族3人が死亡しました。

警察は、飲酒によって正常な運転が困難だったとして、トラックを運転していた鈴木吾郎被告(70)を「危険運転致死傷」容疑で逮捕しましたが、前橋地検は先月10日、刑が軽い「過失運転致死傷」で起訴し、飲酒運転については「捜査を継続する」としていました。

遺族は、先月27日に「危険運転致死傷罪」への訴因変更を求める要望書を地検に提出し、被告に厳罰を求める署名活動も開始しています。

湊斗ちゃんの母親は「訴因変更したという連絡を受けた時は、ほっとしました。裁判ではどのような結論になるかは分かりませんので最後まで見届けたいと思っています」とコメントを発表しました。