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 アニメ「ドラえもん」のドラえもん役などで知られる、声優で俳優の大山のぶ代さんが9月29日に老衰のため、死去したことが分かった。90歳。東京都出身。11日に所属事務所のアクターズ・セブンが発表した。訃報を受け、「ドラえもん」を掲載していた雑誌小学館「てれびくん」や漫画家ら業界から悲しみの声が上がった。

 「ドラえもん」を掲載していた「てれびくん」公式は「女優、声優の大山のぶ代さんが9月29日に90歳で逝去されたそうです」と訃報を伝え「50年代から活躍。声優としてもブーフーウーのブーハリスの旋風の国松 無敵超人ザンボット3の神勝平などで活躍、特にドラえもんのドラえもんは25年以上演じ親しまれました 謹んで哀悼の意を表します」としのんだ。

 「でんぢゃらすじーさん」などで知られる漫画家・曽山一寿氏も「大山のぶ代さん ずっと大好きでした。ご冥福をお祈りいたします」と、イラストを添えて追悼した。

 ゲームコンテンツの企画・開発・販売・運営を主な事業内容とする企業「スパイク・チュンソフト」の公式Xでは「大山のぶ代さんご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します」と追悼。「『ダンガンロンパ』シリーズでは初代モノクマ役を演じていただき、とても印象的で魅力的なキャラクターを作り上げていただきました」とした上で「本当にありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします」とした。

 大山さんは1933年10月16日生まれ、東京都出身。役者を目指し、俳優座養成所に第7期生として入所。1956年にNHKドラマ「この瞳」でデビューを果たした。57年9月放送の「名犬ラッシー」吹き替えで声優としてデビューし、79年にアニメ「ドラえもん」で主人公のドラえもんの声を担当。05年まで約26年間担当した。17年7月に亡くなった夫で俳優の砂川啓介さんが15年5月にラジオ番組内で、大山さんが12年に認知症と診断され、自身が介護していることを公表していた。