ブカヨ・サカへの人種差別発言の大学生、実刑判決を逃れる

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昨年5月のアーセナル対ノッティンガムフォレストの試合後、「お前はクソ猿だ」「俺がこれまで見てきた中で一番クソなウィングだ」など複数の人種差別発言を含むボイスメッセージをX(旧Twitter)に投稿したことで刑事告訴されていたアーセナルサポーターの大学生スヘル・アリさん。

複数の現地メディアから「懲役刑になるだろう」と予想されていたアリさんの判決が9日に明らかになった。

イギリスメディア『The Sun』によると、アリさんへの判決は111ポンド(約2万1000円)の罰金と12か月の条件付き釈放(日本における執行猶予に相当するもの)。メディアの予想に反して実刑判決には至らなかったようだ。

ウェストミンスター治安判事を務めるキーラン・オドネル氏は

「あなたの弁護士は、あなたの発言が人種差別的ではなかったと主張しましたが、誰が聞いても人種差別的な発言でした。

しかし、あなたは以前から良い性格でした。前科はなく、反省もしています。」

と語り、初犯であることを理由に情状酌量の余地を認めた。

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実刑判決は免れたとはいえ、誹謗中傷を行ったことで顔や名前が多くのメディアに知られてしまったアリさん。軽い気持ちでの発言で失ったものは多いだろう。