主力4選手を欠いていたこの日の中国代表(赤)。それでも前半は互角の内容で対峙していたが…。(C)Getty Images

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 痛恨の3連敗で、24年ぶりのワールドカップ出場はさらに遠のいた。

 現地10月10日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第3戦が行なわれ、グループCの中国代表は敵地アデレードでオーストラリア代表と対戦した。20分にGKのパントキックから一気にMF謝文能が鮮烈ゴールを決めて幸先良く先制。だが前半アディショナルタイムにリスタートからMFミラーの同点ヘッドを許すと、53分にはFWグッドウィンに豪快なミドルショットをねじ込まれて逆転されてしまう。その後も反撃の糸口を掴めないまま、終了間際の失点で万事休す。1−3の黒星を喫して3連敗となり、グループ最下位からの脱出に失敗した。
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 中国メディア『網易体育』は手厳しい論調を展開し、とりわけブランコ・イバンコビッチ監督の采配に疑問を投げかけた。「せっかく謝文能の得点で夢のようなスタートを切ったのに、またしてもセットプレーから失点した。3試合で4失点目! イバンコビッチが守備の練習をさせているとはとうてい思えない、代表チームの致命的な弱点だ」と指摘する。
 
 さらに、「なぜハーフタイムに殊勲のスコアラーである謝文能を交代させたのか。調子が良く、怪我をしたわけでもないだろう。まったく不可解な謎の采配であり、攻撃は完全に停滞し、後半開始から7分後に逆転された」と嘆き節。「最悪の交代策でみずから良い流れを断ち切った。イバンコビッチだけが勝利を求めていたかったのだ。指揮官として恥を知れ!」と断じた。

 4位での次ラウンド進出が現実的な目標となりつつあった中国代表だが、3試合を終えてますます状況は厳しくなった。10月15日の第4戦では台頭著しいインドネシアと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部