◇W杯アジア最終予選第3戦(2024年10月10日 オーストラリア・アデレード)

 オーストラリアがW杯アジア最終予選3戦目で初勝利を挙げた。

 開幕2試合で格下のバーレーンとインドネシアを相手に1分け1敗と苦戦し、6チーム中5位と出遅れてアーノルド監督が辞任。15日に敵地の日本戦を控える中でこの日が初陣のポポビッチ新監督は、ホームで中国といきなり勝ち点3が必要な一戦に臨んだ。

 指揮官は前節9月10日のインドネシア戦からGKライアン主将を含めて先発5人を入れ替え、従来の4バックから3バックに変更。攻撃に人数をかけて立ち上がりから圧倒的にボールを支配した。しかし、守備を固めた中国に苦戦し、前半20分には相手GKのロングキック1本からボールをつながれて最初のシュートで先制を許す苦しい展開になった。

 それでも、前半アディショナルタイムの左CKでDFミラーが同点弾。1メートル87の長身を生かして打点が高いヘディングでネットを揺らすと、後半8分にはFWグッドウィンが最終ラインの手前から約25メートルのロングシュートを叩き込んだ。アディショナルタイムには波状攻撃でダメ押し弾。勝ち点を4に伸ばして日本戦に弾みをつけた。