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警察官をかたる特殊詐欺の被害が急増していて、今年に入って被害額が去年の1年間を上回る3億円を超えたことがわかりました。県警は危機的状況とした上で、「詐欺の手口を知って、何かあれば相談してほしい」と注意を呼びかけています。

【写真を見る】「県警として危機的状況」詐欺被害額ことし約3億3900万円に 20代の被害も増加傾向 大分

県警察本部安全安心まちづくり推進室 神田英樹室長:
「9月と10月で1日1件を超えるペースで発生が確認されています。県警としてもまさに危機的状況です」

急増する特殊詐欺被害の件数は今年に入って176件、金額は約3億3900万円に上っています。その3分の2を占めるのが警察官をかたる手口です。

(八尋記者)「犯人から現金の受け取りで指定された場所には、自宅の玄関や駐車場のほかにも、滑り台の階段といった場所がありました」

この手口の詐欺は、「あなたも捜査対象」「犯人から送金があった」などと嘘をいい、相手の不安を煽ります。さらに「お金を確認する」などと言って金を要求。被害者は、指定された場所に現金を置いてだまし取られます。

県警 神田英樹室長:
「電話やSNSで『お金を確認するので引き出してください』ということは、決してありません」

一方、SNSの広告を悪用した詐欺の被害にあう20代が増加しています。副業をかたる偽のサイトに登録すると、最初は少額の報奨金が振り込まれますが、その後、損害金などの名目で現金をだまし取る手口です。

県警 神田英樹室長:
「詐欺の手口を知って、そして相談すること。これが詐欺の被害に遭わないために大事なことです」