7試合ぶりの敗戦を悔やんだ城福監督。選手たちの姿勢の部分を指摘した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1第33節]東京V 0−2 湘南/10月6日/味の素スタジアム

 7試合ぶりの敗戦だ。

 10月6日に行なわれたJ1第33節で、東京ヴェルディは湘南ベルマーレと味の素スタジアムで対戦し、0−2で敗れた。

 序盤から湘南のハイプレスに苦しみ、ボールを保持されて試合を優位に進められた東京Vは、その流れを変えられないまま32分に失点を許してしまう。

 1点を追いかける東京Vは、後半スタートから見木友哉を投入し、立ち上がりは勢いのある攻撃を見せる。しかし51分にカウンターから湘南に被弾。東京Vは63分にCB千田海人を下げてFW染野唯月をピッチに送り出すなど攻勢を強めるが、最後までネットを揺らせなかった。
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 試合後、東京Vの城福浩監督は次のように振り返った。

「自分たちのサッカーに向き合う姿勢が、特に前半は見せられなかったのが非常に恥ずかしい。準備、人選の諸々、自分の力が足りなかった。

 自分たちのペースにならない時間帯や試合がシーズンを通してあるなかで、そこを辛抱しきれなかったという意味では、あの(1点目の)失点シーンは受け入れられない。相手がシュートを打つ場面で歩いている選手がいるようでは、絶対にJ1で戦えない。そういうメンタリティで試合に臨ませてしまったのも自分のせい」

 前半は耐える時間が長かった東京Vだが、後半はプレスやセカンドボールへの寄せ、パスのスピードが上がり、前半とは全く異なる戦いぶりを見せた。指揮官はハーフタイムにどんな指示をしたのか。

「もちろんやり方も伝えましたけど、それよりも姿勢ですね。サッカーに対する姿勢。前半は話にならない。押され気味だったのは良いとして、最後の際のところで歩いている選手がいるっていうのはあり得ない。それで変わるんだから、試合に入る準備が足りなかった。

 繰り返しになりますが、削られて倒れているのはうちの選手で、イエロー(カード)が出ているのは相手の選手。それが悪いとかではなくて、湘南さんは戦っていたと思う。後半のあれくらいやって、前半の45分で代わっていく選手がいないと戦えないことは、このチームがやってきたこと。あの前半を見せたのは恥ずかしい限り」

 次節はホームに浦和レッズを迎え撃つ東京V。城福監督は今節の反省をどう活かしてチームを立て直していくのか。その手腕に注目したい。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)