(左から)フランスW杯で選外となった三浦知良と北澤豪【写真:産経新聞社】

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岡田武史氏はカズや北澤を外した選考を回想

 元日本代表監督の岡田武史氏が、元日本代表MF前園真聖氏のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に出演。

 1998年のフランスワールドカップ(W杯)で、FW三浦知良らを外したメンバー選考について振り返った。

 日本代表は1997年10月4日、加茂周監督を更迭し、代理監督として当時コーチだった岡田氏が代理監督としてW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦の指揮を執ることになった。当初は1試合限定の予定だったが、本大会の切符を獲得するまでチームを率い、正式に監督となる。

「外れるのは市川、カズ、三浦カズ。それから北澤…3選手です」

 1998年6月2日、25人から市川大祐(当時18歳)、北澤豪(当時29歳)、そしてカズ(当時31歳)が外れ、登録期限直前に最終メンバー22人が決定。日本サッカー界を牽引してきたカズのまさかの落選には賛否の声が上がった。

 岡田氏は元日本代表MF前園真聖氏の公式YouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に出演した際、「俺のミッションは、みんなにいい人だと言われることではなく、チームを勝たせること」と振り返った。

「勝たせるためにどうするか。1回目の監督の時は41歳で経験もないから、勝つためにどうするんだとずっと考えていた。いろんなシミュレーションをしたときに、カズ・キー坊(北澤)・市川が出る場面が少ない。カズはスタメンではなかったけど、負けている時なら呂比須ワグナーの高さのほうがいいなと。勝っている時は若くて追い回せる選手のほうがいい。ただ、それだけのこと。全く後悔していない。そこに私利私欲は全くない」

 岡田氏は、あくまで勝利を追求したがゆえの決断だと意図を明かしていた。(FOOTBALL ZONE編集部)